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「パラドックス13」 東野圭吾

2011-07-08 | 本と雑誌

13_2

毎日新聞社 474ページ 1700円+税

東野圭吾さん 52冊目。
2009年発行。

13時13分から13秒間、時間がずれるP-13現象が発生。このために、人間をはじめとする動物が地上から消滅した。どういう訳か、何名かの男女が生き残った。東京は超大型地震が連続発生、さらには豪雨に見舞われ、土地が陥没しだす。
男女達は生き残るために食料を確保、そして耐震が整った首相官邸を目指す。

とうとう東野圭吾さんが純然たる近未来SFを書いてしまいました。今まで「秘密」がSF的な作品として取り上げられてきましたが、この パラドックス13 にて完全なるSFが登場しました。

東野圭吾さんの初SFということもあり、東野圭吾さんとしては人間の描き方が画一化しています。警視庁の管理官、その弟の警察官、看護師、女子高校生、企業経営者とその部下、そしてやくざなど。この登場人物の職業が類型化されすぎの感があります。
管理官は生き残るためにはと言うことばかり考え続けるタフガイ。その弟は兄貴を尊敬しながらも反発することを言ってしまう人間味豊かな青年。
やくざはハーレクインの役割を担っています。一般人の常識、これ自体を疑ってかかるべきということを言わされています。

大作ですが、一気に読まされてしまいました。やはり東野圭吾さんはただものではない。
お薦めになります。


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