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「申し訳ない、御社をつぶしたのは私です。」 カレン・フェラン

2014-06-14 | 本と雑誌

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大和書房 326ページ 1600円+税

サブタイトル「コンサルタントはこうして組織をぐちゃぐちゃにする」。
作者のカレン・フェランはMIT大学院を卒業後、デロイト・ハスキンズ・アンド・セルズ、ジェミニ・コンサルティングというコンサル会社に勤務の後、ファイザー、ジョンソン・エンド・ジョンソンという大手企業に働いた経験を持つコンサルタント。
彼女の、こんなふうにクライアントを騙してお金を払わせた上にコンサルを受けた会社をダメにしてきた という経験に基づく、コンサルタント批判と、これを裏返した上手なコンサルタントの使い方の解説書。

メモ
・問題は、人々が戦略イコール解決策と信じてきたことにある。だが、計画自体にはほとんど価値はない。名高い将軍たちが示したとおり、計画を立てる過程にこそ価値があるのだ。
・競争原理からコンピテンシー開発まで、マネジメントの方法論はじつにさまざまだが、企業や従業員の人生に最もダメージをあたえたものをひとつだけ選ぶとすれば、現代の業績管理システムが断トツだろう。
・業績管理システムなど名ばかりで、実態は報酬分配システムにすぎない。
・人材開発プログラムには参加するな。
・企業の幹部は、人によるばらつきをなくすために厳格なプロセスを従業員に押しつけたりせず、むしろ人によるばらつきを生かすための道具として、これらの手法を用いる必要がある。職場から人間性を排除するのではなく、むしろできるだけ人間性を生かす努力をすべきなのだ。

ビジネス書でありますが、それ以上に暴露本的な面白さが目立ちます。高いお金払ってコンサルに入ってもらって結果は組織も人もぼろぼろになるというお話。「あるある!」と感心するところ多数ありです。
コンサルがダメなところを、もう少し論理を持って解説してくれたら、会社での反論に使えるなとか思うところ有り。ここがおしいところです。


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