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へんたい みやけ さんの仮想世界? 理想郷

「爪と目」 藤野可織

2013-08-24 | 本と雑誌

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本年度の芥川賞受賞作品。
3歳の女の子の「わたし」が義母「あなた」と父親、そして亡くなった「母親」を語るという不気味な形で小説が進行していきます。この「わたし」の心には重苦しい憎悪のようなものが見えます。

父親が単身赴任先の眼科医であなたと知り合い愛人関係になる。そして、母親の事故死の後、あなたはわたしと父親と暮らすようになる。父親はあなたとは性の営みができなくなっています。あなたはわたしに安い菓子を与え、わたしは太り出します。あなたは浮気を始めます。これを3歳児の目線でとらえ、描かれていきます。

短い作品なので、あっさりと読み終えることができました。3歳児が観た大人の薄汚い世界という設定が新しくはありますが、それ以上に無理を感じます。これはいけませんね。
締めくくりは恐怖。こういうことがあったら怖いです。ここは鳥肌が立ちました。

なぜ、本作が芥川賞になったのか? 判らないです。


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