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「午前零時の自動車評論12」 沢村慎太朗

2017-02-11 | 本と雑誌


文踊社 258ページ 1500円+税

目次
1.そしておれは途方に暮れる
2.バトル・オブ・ブリテン 〜ジャガーXE試乗記
3.もうひとつの革命 〜ル・コルビュジェの自動車案
4.デミオ・ディーゼル試乗記
5.蒼のR、蒼のA 〜R8ゴルディーニとA110
6.後輪駆動と前輪駆動の歴史を研究する
7.スピードスター 〜ポルシェ356の伝説
8.失われた物語を求めて 〜ランチアがいた時代
9虎に非ず 〜マカン試乗記
10.クルマの未来

沢村慎太朗の本シリーズも12巻目。続きますね。それだけ読者をつかんだということ。
前号から心配なのは、エッセイのテーマが脇の話になりつつあること。すなわち、ネタに困り始めたのではないかという懸念を持ちます。本巻では興味あるのは 4. の「デミオ・ディーゼル」のみ。1.そしておれは途方に暮れる は企画としては面白く、推理小説の謎解きの如く引き込まれました。 10. クルマの未来 は歯に衣きせなず、ハイブリッドの限界、儲からない小型ハイブリッド、ディーゼルの課題など、『よくぞここまで言い切ってくれた』と感動しました。

これ以外は著者が文献などで調べ上げてまとめた 歴史 のお話し。目新しい情報や新しい解釈はありますが、それほど興味が沸きません。こちらに行くのではなく、例えばルノーのRRトゥインゴの先進性と課題 や 売れないダイハツのウエイクの解析など こういう今の実車の話を書いて欲しいです。

午前零時の自動車評論12
クリエーター情報なし
文踊社
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