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「万年筆ライフ」 玄光社MOOK

2015-09-27 | 本と雑誌


玄光社 144ページ 1600円+税

「万年筆の教科書」に続く 玄光社の万年筆 ムック。
今回は対象読者層を ワンランク 上に設定しています。

主な記事
・一生使える万年筆を探し出せ!!
・ヴィンテージ万年筆入門
・「PILOT」を徹底解明
・メーカー別 新商品&おすすめ名鑑
・インクの王道 ブルーブラックを極める

「一生使える万年筆を探し出せ!!」は一番多くのページを使ったメインの特集。タイトルも大きく上段から振り下ろしています。しかし内容は「胴軸に個性がある万年筆」「クリップに個性がある万年筆」「ペン先に個性がある万年筆」「デザインが斬新な万年筆」「持ちやすさを追求した万年筆」「書きやすさを追求した万年筆」「線の抑揚を堪能できる万年筆」という章立て。『一生使える』とはちょっと距離感がありました。

「『PILOT』を徹底解明」はPILOTの平塚工場の取材記事。職人さん達がどうやってペン先を作っているかを写真で説明してくれます。拡大モニターという電子機器と平行して、ルーペでの目視確認が平行して行われる。そして職人の指先の感覚で例えば違和感があれば再調整するなど、先端技術と職人技のハイブリッドの製造工程を観ることができました。

メモ
・モンテベルディ Napa
ワイン畑をイメージした軸、3種。
・プラチナ #3776 CENTURY
3色の軸。
・セーラー プロカラー500
透明軸
・シェーファー SAGARIS
新色 4種。
・ファーバーカステル AMBITION OP-ART MATT SAND
渋い色。ファーバーカステルとしては廉価。

万年筆のムックとすると 出版の「趣味の文具箱」と比較してしまいます。「趣味の文具箱」は歴史とこれによって蓄えられた大きな知見があり、最初から真っ正面から対抗するのは無理。本誌はPILOTの工場の解説などで違った味を出そうとしていますが、まだ不足。あと半分、新しい切り口の記事を書くようにして頂きたいです。

万年筆ライフ (玄光社MOOK)
クリエーター情報なし
玄光社
コメント
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