2015年作品。
柳広司原作のミステリーの映画化。
第二次世界大戦前夜、陸軍の士官学校で嘉藤次郎（亀梨和也）は仲間をかばって教官を殺してしまった。銃殺刑の直前に結城中佐（伊勢谷友介）が現れ命と引き替えにD機関のスパイとなることを決める。D機関で才能を開花させた嘉藤は、ドイツの新型爆弾の製造方法を記したブラックノートをアメリカ大使から奪う使命を受ける。アジアのアメリカ大使に取り入りその邸宅に出入りできるようになった嘉藤はそこでメイドとして働くリン（深田恭子）に出会い、惹かれてしまう。そして、ブラックノートを嘉藤は盗むことができたが・・・。
思いのほかテンポがよい良くできたスパイ映画でした。嘉藤の教育の場面から、アメリカ大使に気に入られて邸宅に出入りできるようになるあたりまでは、高い緊張感を継続して引き込んでいきます。
残念なのは深田恭子が登場したところから、急に展開が遅く、またおかしくなりました。リズムに乗って進んでいたストーリーに急ブレーキがかかかって姿勢が乱れたという感じです。
ストーリーとしても、優秀なスパイがこんなにも可愛い女に弱いの と疑問を持ちました。ジェームズ・ボンドは女に優しいけれど、押さえるところは外さないのとは対照的で、ぼろぼろになります。深田恭子抜きで作ったら、日本映画のベストのスパイ映画になったと思います。
惜しいことをしました。
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