子どものころは「昭和」だった

頭も悪く、体も弱い子どもでした。そんな子ども時代を思い出すだけ綴ります。
頭の悪い、体も弱い子の成長後も書いてみます。

52. 初恋?

2013年04月20日 | 疎開生活
これは分散授業のときのことです。

上の集落にながちゃんという同級生がいました。右手の指に障害がある、背の高い子どもでした。この日は下の集落のお寺で授業がありました。昼休みに、ながちゃんが「近くにどじょうがいるから捕まえに行こう」と誘いました。二人で寺から抜け出しました。

どれくらい時間が経ったかわかりませんが、寺に戻ってくると、門のところにS先生が立っていました。前に、ニキビのある、女学生みたいと書いた先生です。
「どこに行っていた?」「何時と思っているの」顔が紅潮し、声も少し震えています。

二人とも黙って立っていました。

S先生は伸びあがったような姿勢で、ながちゃんをビンタしました。続いて、わたしも今度は下向きの姿勢でビンタされました。小学6年生で初めて先生からビンタされました。ちょっと痛かったです。

でも、そのあとは快かったです。
もしかしたら、S先生に恋してたのかも。ならば、初恋です。