子どものころは「昭和」だった

頭も悪く、体も弱い子どもでした。そんな子ども時代を思い出すだけ綴ります。
頭の悪い、体も弱い子の成長後も書いてみます。

49. 田植えでも戦力にならない

2013年04月06日 | 疎開生活
麦刈りで全然戦力にならなかったが、田植えでも戦力になりませんでした。

麦刈りの次の奉仕作業は、田植えでした。
いまは田植えも機械でしますが、昭和20年代はもちろん手植えでした。苗の間隔をひもでわかるようにしたロープか竹を植え手の前に置き、苗を手で植えていきます。ロープのときには4,5人が苗を持って並び、自分の前の目印に植えていきます。苗を左手に持ち、右手でそれから3本くらい取り分け、親指と人指・中指で田んぼに差し込みます。

書くといとやすいようですが、これがなかなか難しく、土の中にうまく立ってくれません。倒れてしまいます。それを直していると、横で植えている人に遅れてしまいます。
横の人は自分の分を植えてから、わたしの分まで植えることになります。遅れないようにするためにはそうするよりほかないのです。

遅れないように気が急きます。苗は倒れます。足は水田に取られます。

戦力になりません。いるほうがかえって邪魔でした。