子どものころは「昭和」だった

頭も悪く、体も弱い子どもでした。そんな子ども時代を思い出すだけ綴ります。
頭の悪い、体も弱い子の成長後も書いてみます。

51. じゃがいもとえんどう豆とたけのこ

2013年04月18日 | 疎開生活


写真は庭のグリンピースの花です。これが実になり食べられるようになるのは、もう少し先です。戦争中はグリンピースはえんどう豆と言っていたと思います。野球のストライクは「よし1本」と言っていたそうですから。そんな時代の少し先の季節のことです。

疎開先の母屋のおばあさんが皿にじゃがいもとえんどう豆とたけのこを煮たものを持ってきてくれました。
たけのこは最初に出る孟宗竹ではなく、真竹か淡竹(はちく)でした。じゃがいもは新じゃが、えんどう豆もたけのこも取れたてでした。
そのうまかったこと!忘れられません。だしを使ってあったか、よくわかりません。醤油だけで煮てあったかもしれません。

旬の味でうまかったのか、飢えていたからうまかったのか。その両方かもしれません。

貧乏のわたしは一流の日本料理も三ツ星、五つ星のフランス料理もこれまで食べたことがありません。
これまでに食べて一番おいしかったのは、このときのじゃがいもとえんどう豆とたけのこです。