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子どものころは「昭和」だった

頭も悪く、体も弱い子どもでした。そんな子ども時代を思い出すだけ綴ります。
頭の悪い、体も弱い子の成長後も書いてみます。

箸をおいて

2016年11月14日 | 大人になって
まだ仕事をしていたときのことです。

昼は食事に出かけていましたが、この時は近くに
うどん、そばの店しかありませんでした。それで
愛妻弁当を持参していました。

昼食は交替で取っていました。
三十歳まえの男子職員といっしょに食べていたときです。
彼が「食べ物を口に入れたら箸をおいてゆっくり食べたほうがいいです」
「どうして?」とわたしが聞くと。
「箸を持って食べるとよく噛まないで食べてしまいます。箸をおいて
ゆっくり食べたほうがいいそうです」
若いのに、年配者のようなことを言うな、と思っていました。

近ごろはよく噛んで食べようと言われます。
三十回とか五十回とか、噛んでから飲み込みましょうと言われています。

これを聞くと若いのに彼はすごいことを言っていたなと思い出します。

わたしもよく噛むよう食習慣に気を付けています。
彼も食べ物を一口入れたら、箸をおいてよく噛んでいるだろうなと
思い出しています。

一度の積極

2016年10月31日 | 大人になって
最近物忘れが多くなったのは歳のせいと半ば諦めています。
反対に突然思い出すこともあります。

初恋が終わってから随分時間が経ってからと思います。
内科の医院には常に受診していました。
その時は眼科にも受診していました。病名は記憶におりません。
3年か5年か通院していたと思います。こちらもよく覚えていません。

ただ覚えているのが、これから書くことだけです。
勤めの近くの医院でした。昼休みに治療を受け薬をもらいます。

そこに目のぱっちりした看護婦さんがいました(まだ看護師とは言わない時です)。
小さい医院でしたので、彼女は受け付けもすることがありました。

その日の料金を払うときに彼女にデートの申し込みをしました。
わたしにとっては、たいへん勇気がいることでした。
消極的、石橋をたたいても渡らない、恥ずかしがり屋、そんなわたしが申し込んだのです。

思い出してる今でもその時の心はわかりません。

答えはノーでした。

次のときにもう一度誘いました。そんな積極性はその時だけです。
でも、その時も答えはノーでした。

その後はその眼科医院には行っていません。
もちろん彼女にも会っていません。

青春のただ一度の積極でした。今は彼女の顔も思い出せません。

ショックな日

2016年09月20日 | 大人になって
歩くのが遅い、テレビ見ていて俳優の名前が出てこない、などは
日常茶飯事で驚きもしませんが、きのうはショックでした。

ある人に資料を頼んでいました。
その人は「後日持ってきます」と言ってくれました。

でも、できるだけ早く見たいと思い、電話をしました。
「そちらに行く用があるので、資料をいただきに行っていいですか」

「きょうは敬老の日で朝から大忙しで、時間がありません。明日にでも
持って行きます」

今日は敬老の日だった、全然頭にはなかった、あの人は公民館の世話役さん
だったと思い出しました。

「すみません。忙しいのに電話して」と謝って電話を切りました。

体力の衰えも俳優の名前が出ないのも、これまでは大して気にしていませんでした。
でも、敬老会の日を忘れ、相手の役職を忘れて、電話したことにはショックでした。

お年寄りのなかには自分の言い前だけを言って、他人の話を聞かない人がいる、そうなってはいけないと思っていました。

自分もそうなったのだ、とショックな日になりました。

雪の日に30分の待ちぼうけ

2016年07月18日 | 大人になって
熊本地震のあと大雨や暑さが続いています。
地震に遭われた方々はたいへんなご苦労だろうと
お察し、お見舞いを申し上げます。

こんなときに馬鹿げた話で恐縮です。暑さ忘れと
思ってくださいませ。

もう50年以上前の話です。
雪が昼間から降っていました。この日、仕事帰りに
待ち合わせを約束していました。

約束の時間の少し前に約束の場所に行きました。
雪は相変わらず降っています。

5分待ちました。相手は来ません。

10分待ちました。やはり相手は来ません。

15分待ちました。20分待ちました。

30分待ちました。やはり相手は来ません。

ケータイのない時代です。一般家庭には電話もないころです。

なにか悪いことが起きて来られないのでは、と思いました。
と言って、相手の家にはまだ行ったことがありません。

でも、意を決して相手の家まで歩いて行きました。
10分か15分かかったでしょう。

家に着くと、お母さんらしい方が出て来られました。
「〇〇さんはいらっしゃいますか」と呼んでもらいました。
ちょっと勇気がいることでした。

相手が出てきたので、なじるように「30分も待っていたのに」

「雪が降るので、行かんかった」

それで終わりでした。 待ちぼうけの話も終わりです(-_-;)

二十歳にかえりたかか

2016年03月03日 | 大人になって
仲間たちで話しているときに突然女性の一人が、
「二十歳にかえりたかあ」と言いました。
「なんで、なんで」とほかから聞かれると、「いまの二十歳はなんでも出来るじゃん」

それを聞いてわたしは二十歳には戻りたくないと思いました。

わたしが今の時代二十歳に戻ったら生きてはいけないと思いました。
これまでブログに書きましたように、平々凡々、真面目だけ。融通が利かず、バカ正直、
頭もよくなく、友達付き合いもよくない。仲間内からはじき出され、いじめの対象になること
間違いなし。
いまの世の中に二十歳として投げ込まれたらそうなると思うばかりです。

戦前、戦中、戦後とこども時代を送りましたが、爪はじき、いじめなどは感じませんでした。
動作がのろくても仲間にしてもらえました。

いじめの対象にはなりませんでした。まして、傷つけられたり殺されたりした人はいません。
いまは仲間内でいじめたり殺したりするニュースを見聞します。
そんなところでは生きていけません。

平々凡々はそれなりにもう少し生かされて、生きていくだけです。

またまた暗い話になってしまいました。そんなわたしなんです。