黍生山の村夫子 (きびゅうやまのソンプウシ)

黍生山の村夫子が「蜂を追っかけた」とか「山が笑った」とか言ってます。

粒粒辛苦

2015年08月05日 04時18分28秒 | 日記
題にした「粒粒辛苦」(りゅうりゅうしんく)は耳にした事が有る方も多いのではないでしょうか
その語源となった五言絶句です

 憫農        農を憫れむ       李紳

鋤禾日当午   禾(いね)を鋤いて 日は午(ご)に当たる
汗滴禾下土   汗は滴る 禾下(かか)の土
誰知盤中餐   誰か知らん 盤中(ばんちゅう)の餐(さん)
粒粒皆辛苦   粒粒 皆(みな)辛苦なるを

稲の畑を鋤いていると、陽は真上にのぼる
汗は稲の根元の土に、滴りおちる
誰が知ろうか、茶碗の中のご飯
その一粒一粒が、皆こうした苦労の結晶であることを

作者の李紳は宰相にまで出世した人物だそうです
庶民の気持ちをここまで理解出来る宰相を我が国にも
ところで「粒粒辛苦」を「つぶつぶ、から、にが」なんて読んで
「何だ?唐辛子の事か?」何て思ってなかったでしょうね