「腹減った腹減った腹減った...」と心の中で呪文のように繰り返しながら地下鉄を降りた。都営三田線三田駅で地上に出て、第1京浜を渡る。快晴だ。
「何喰う何喰う何喰う」と今度は具体的な行動の指針を呪文にして、JR山手線田町駅の高架を渡って芝浦へ。ラーメン屋や鮨屋がユーワクするのだが、そこは「内食内食内食...」と今度は外食に対する戒めの呪文で抵抗。そうしてようやく家に帰ってきて、缶詰さんを開けるのである。これなのだ。
トリッパとは牛の第二胃袋。我が国では何と称するのか分からぬが、モツ煮屋さんに行けばあるはずである。この胃袋を大きめの千切りにして、白ワインとかビネガー、ハーブで煮ながら匂いを消しつつ、トマトで煮込んだ料理らしい。まずは缶を開けて中身を鍋へ。今回もややネコ缶化しているが、気にせず弱火で暖めた。
机に戻り、しばしお仕事に熱中。ある語句を違う表現で書きたいのだが、なかなか出てこない。原稿をパソコン(ワープロ)で書くようになってから、こういう事態が増えている。うんうん唸っているところでトリッパを想い出し、鍋の蓋を開けた。
わわわわ。激しいモツ臭である。冷静に考えてみれば当たり前なのだが、こういう匂いは店で嗅ぐものだという観念があるようだ。ともかく充分に熱くなったのでスプーンで一口。
おお、やはりこれはモツ煮。スープがトマトではあっても、とろっとしているところや臭みが魅力的なところなど、我が国のモツ煮と同じ発想で作られた料理である。開高健だったら目を細めてすすりそうである。
本日は思いがけないメニューで腹が満たされた。それにしても、イタリアっていろんな料理があるのだなあ。
内容量:420g
原材料名:イタリア語表記のため不明(ややマンネリ化してきた)
原産国:イタリア~よおく見たらKRAFT®社のものであった
いいないいな。
サンドイッチにしてもらってる女でーす、がはは。
レバーは、いいやつだとやっぱり食べられますよね。臭みがないし、フワッとしてる。
私、社会人になってから、かなり偏食が治ったけど、
いまだに食べられないのが、内臓関係。
鳥レバーの煮たり焼いたりとか、ユッケは
少量なら食べられるけど、
白子とかホルモン関係は駄目なんです。
煮た内臓が一番駄目かも。
匂いと食感が駄目なんですよ。
トマト味は好きなんですけどね。
生って、胃袋そのもの? ひぃぃ
臭ってきそうで、
ちょっとひいてしまいました、読みながら…。
トリッパの生を見て
気絶しそうになりながら仕事した記憶が…。
次は何食う何食う何食う..?.
そういえば私も「腹減った腹減った腹減った...」とか「何喰う何喰う何喰う」て唱えてるわ。