朝日新聞が訂正記事を出したようです。
中国政府や韓国政府は、どんなことがあっても謝罪はせず、訂正もせず、ひたすら一方的に主張するだけで、日本の朝日新聞社も同類だと思っておりました。
今回の朝日が発表した訂正記事は、32年前の済州島での「女性強制連行」記事の元となった証言に疑惑があったことを認めたもので、気がついたときが最も早いとはいうものの、これでは遅すぎますね。
韓国での一層激しい侮日(またはこれを煽動した韓国政府後援の反日)機運の大きいきっかけとなった朝日の記事。
挺身隊と慰安婦を混同していたのは当時研究が進んでいなかったとか、吉田清治証言(済州島での女性強制連行)を「虚偽だと判断し、記事を取り消します」とはするものの、FLASH誌の『従軍慰安婦捏造』記事に対しては、抗議し謝罪と訂正の記事掲載を求めており、「虚偽証言を認め記事を取り消す」が「捏造ではない」とする体質が、理研のSTAP細胞問題さえ連想させます。
たしかに「取り消し」と「捏造」は違うのでしょう。
取り消したけれど捏造ではない、と。
これは凶悪殺人の犯人が、殺害したのは事実だが殺意はなかった、と言うのに似て、反撃・罰則の軽減を図る意図が見えそう。
こういうときは、競合他社の意見を聞くのがいいでしょう(笑)。
朝日新聞が慰安婦問題の報道について、一部の記事が虚構だったことを認めた。だが、その中身は問題のすり替えと開き直りである。これでは、日本がいわれない非難を浴びている原因の解明には結び付かない。
最大の誤報は、慰安婦を「強制連行した」という吉田清治氏の証言である。朝日はこれを虚偽だと認め、記事を取り消すという。
きっと千年以上も前から
中国式儒教の「陳腐な序列意識」に毒され、中国への劣等感の裏返しとして、周辺国を侮蔑してきた朝鮮半島(自分たちは中国の次に位置する2等国だが、周辺の日本などは野蛮な3等国に過ぎないという儒教式国是)で、一層反日気運を盛り上げたきっかけの一つが朝日の報道だったと言ってもいいほど朝日の責任は重いのですが、それにしては、潔さがなくもないものの、重い責任を回避しようとする朝日の姿勢がありありと浮かんできます。
理研(理化学研究所)が
小保方を前面にして大きくSTAP細胞の発表をしたにもかかわらず論文に不備があると指摘されるや、著者である小保方の責任に問題をすり替えようとします。理研の陰湿な体質を印象づけました。
今回の朝日でも
すでに退職済みの植村元記者の記事に不正確なところがあったので記事を取り消すとし、植村の個人的な間違いで済まそうとしているように受け取られます。朝日の陰湿な体質を印象づけました。
願わくば、この件で理研笹井のような自殺者が出ないことを祈るばかり。そんな個人の責任の取り方では何の解決にもならないのですから。
朝日新聞は5日付の朝刊で、従軍慰安婦の問題を巡る同紙の報道内容を検証する特集記事を掲載した。「『慰安婦問題は朝日新聞の捏造(ねつぞう)』との指摘はいわれなき批判」としつつ、特に1990年代初めに、証言や少ない資料をもとに記事を書き続けたと振り返り、「一部に事実関係の誤りがあった」と認めた。「韓国・済州島で強制連行した」との証言について、「虚偽だと判断し、記事を取り消す」としている。
同紙は1面で、元慰安婦の記事を書いた同紙の元記者が名指しで中傷されている事態などについて、説明責任を果たすため、5~6日付の紙面で特集を組むとした。
誤りを認めた一部の記事については「裏付け取材が不十分だった点は反省する」と記述。一方で「戦時中、日本軍兵士らの性の相手を強いられた女性がいた事実を消すことはできない」と強調した。
さらに特集面で五つの論点で読者の疑問に対する回答を掲載。韓国メディアより先に元慰安婦の証言を報じたとする元記者の記事に「慰安婦と挺身(ていしん)隊の混同」があったと認めたが、「韓国でも当時混同が見られ、元記者も誤用した」と釈明した。
また、「済州島で慰安婦狩りをした」と証言した吉田清治氏(故人)を16回にわたって記事に取り上げた点も検証。同紙が済州島で再取材した結果、証言を裏付ける話が得られなかったことなどから、証言は虚偽と判断した。【伊藤一郎】 :毎日新聞 2014年08月05日 11時29分
「一部の事実関係に誤りがあった」と認めたものの、慰安婦関連では従来の方針を貫くらしい。
朝日も含め日本の報道機関は、戦前
- 強制的に政府ヨイショを余儀なくされた、あるいは
- 積極的に軍部ヨイショをしたことがあり
戦後になってから反政府を貫く社が多くなったと思われますが、朝日の場合、今度は方向を変えて中国や韓国にヨイショし始めました。朝日新聞社には、常にどこかにヨイショしなければ生きていけない悲しい性(さが)を感じる次第でございます(笑)。
朝日新聞は5日朝刊で、同社のいわゆる従軍慰安婦問題を巡る報道について、誤りがあったとして一部を取り消す記事を掲載した。
取り消したのは、「女性を強制連行した」との証言を紹介した記事。同社は1982年から90年代初めにかけて、確認できただけで16回掲載したが、裏付けが得られなかったとして、初報から32年後の異例の取り消しとなった。
2ページを使った記事では、済州島チェジュド(韓国)で慰安婦にするために女性を強制連行したとする吉田清治氏の証言について、追加取材の結果、「虚偽だと判断し、記事を取り消します」と結論付けた。同社は97年3月31日朝刊でも、慰安婦報道の特集記事を掲載したが、吉田氏の証言の真偽は確認できないとしていた。
また、90年代初め、戦時下に労働力として女性を動員した「女子勤労挺身ていしん隊」と慰安婦とを誤って混同した記事が複数あったとも認めた。原因は、参考資料などでも混同があったためだと指摘した。
同社は、91年8月に朝日新聞大阪本社版で報じた元慰安婦による証言記事についても事実関係を検証。これによると、担当記者の義母は韓国人で、元慰安婦が所属した遺族会の幹部を務めていた。これに対し、義母との関係を利用したとの批判があり、この元慰安婦が宴席での芸事を学ぶ「キーセン(妓生)学校」に通っていた事実も後に判明した。
しかし、記者は義母からの情報提供はなかったとし、「義母らを利する目的で報道をしたことはない」と説明しているという。「キーセン学校」の件に関しても、同紙は元慰安婦を紹介する記事で触れなかったことを認めたものの、この点については「記事には、意図的な事実のねじ曲げなどはありません」と説明した。
朝日新聞社の杉浦信之編集担当は1面の署名記事で、「事実関係の誤りがあったことがわかりました。裏付け取材が不十分だった点は反省します」と記した。同社広報部は5日、読売新聞の取材に「紙面で詳しく報じた通りです」と答えた。:読売新聞 2014年08月05日 21時42分
もう一つは韓国の新聞(日本語版)から。
朝日新聞、2面を割いて慰安婦問題特集記事を掲載
日本軍の慰安婦強制連行問題について持続的に問題を提起してきた日本の朝日新聞が5日、2ページ以上を割いて特集を組み、「女性に対する自由の剥奪や尊厳の蹂躙など日本軍慰安婦問題の本質を直視しよう」と提言した。
同紙は、「一部の論壇やネット上には、『慰安婦問題は朝日新聞の捏造(ねつぞう)だ』という主張が提起され、『なぜ反論しない』という問い合わせが寄せられている」と特集記事の背景を説明した。 特別取材チームを組んで、一ヶ月以上自社の慰安婦関連記事を検証したという。 同紙はまた、極右派が否定している慰安婦強制連行について、「日本の植民地だった朝鮮や台湾では、軍の意向を受けた業者が『良い仕事がある』などとだまして多くの女性を集めることができ、軍などが組織的に人さらいのように連行した資料は見つかっていない 」と伝え、「(しかし)女性たちが本人の意に反して慰安婦にされる強制性があった 」と指摘した。:韓国の東亜日報日本語版AUGUST 06, 2014 03:38
2014/08/06 8:23 現在の、韓国新聞社の日本語版(Web版)調べに限れば、ハンギョレ・中央日報・朝鮮日報・聯合ニュースでは「朝日」でこの件がヒットせず、ひとつだけ上記東亜日報の記事が見られたので引用しました。立派といえば立派ですが、済州島での証言記事の取り消しに触れておらず、あいかわらず都合のいい部分だけを引用する姿勢がなくならず、まだまだ問題がある日本のマスメディアと比べてさえ、成熟度では劣るようです。
ただし1日経過しているので、他では取り上げているかも知れません。
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そう思っていると・・・・・・
本日 2014/08/07 06:30現在の調べでは、韓国の日本語版Web記事で「朝日」を検索した結果、今回の朝日の記事を引用しているかどうかは、次のように。
記事を引用していない
ハンギョレ
聯合ニュース
記事を引用している
中央日報 「朝日新聞、右翼に反撃」
朝鮮日報 「朝日新聞が安倍首相に反撃」
東亜日報 「朝日新聞、2面を割いて慰安婦問題特集記事を掲載」
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今回の鍵となる言葉は「捏造」と「訂正」でした。例によって、拙宅の古代遺跡から発掘してみると・・・・
家庭教育でも、親が子に教えることは、「人を騙すな」ではなく、「人に騙されるな」だ。また社会には顧客を騙すニセモノ商品に満ち溢れて、「ニセモノを買うな」という教訓も子に与えられる。
中国人に「神」という存在がないのも、ウソが氾濫する原因だろう。「倫理道徳」という外的強制はあっても、「信仰」という内的自省を知らないため、必然的に建前優先の民族性になり、本音との乖離、つまりウソ、偽善、捏造が発生する。 :P.206-208 黄文雄(こう ぶんゆう)「中国の『反日』は終わらない」徳間文庫
これは中国に関する主張ですが、中国の属国として長年生きてきた朝鮮半島人としては、パクリ、偽善、建前、奇妙な序列意識、などなど、中国のわるいところをそっくりそのまま受け継いでいるようです。
中国には、表面的に儒教も仏教も存在せず、「とても偉い人がやっている中国共産党」の方針が存在するだけですね。もちろんこれは宗教であり最高指導者の教えに背くこと・異なる意見をもつことは、絶対にゆるされません(笑)。
でも韓国ではキリスト教がとても多いので、信仰心はあるはずだ、と言うのですか?
それは甘い(笑)。現世利益を優先させる変形キリスト教であり、世界中から破門されているはずの教団が鎮座まします韓国なのです。
本音から遠く離れたところに「捏造(ねつぞう)」という作業が入ってきます。建前が極端に重要となり、金儲けの観点からも、「こうあらねばならない」が一人歩きし始めると、本音よりも建前の方がむしろ熱狂的で、ますます捏造を深めるのです。
京都大学のiPS細胞を凌駕するSTAP細胞であらねばならないとする理研の運営上の焦りは、韓国為政者の政権維持・中国共産党為政者の政権維持の焦りと本質的に何も変わらないと言えます。
そういう韓国や中国に媚びる朝日新聞社については、これを購読している読者の考え方を根本的に変え、同社を財政基盤の面で焦らせるしかないのでしょうか(笑)。
もちろん、堂々とした言論によって、日本のマスメディアの醜態を追求してまいりたいとおもうけふこのごろでした。
もう一つは、ソ連が崩壊したことによって、それまでついてきたさまざまな嘘がばれたわけですから、これまで言われてきたことは嘘だということを、きちんと訂正しなければなりません。
それが報道したものの責任でしょう。
これは訂正しやすいと思うのです。「いやあ、ソ連が悪いやつで、そう発表したものだから」と言えばいいわけですから。それもやらない。
ソ連の情報を鵜呑みにしていた新聞、とくに朝日新聞は、結果的にか意図的にか、国民をだましていたわけです。結果的か意図的か、意図的な部分もかなり含んでいたはずですが。
ですからそれについて、総括しなければいけないのにしていない。ここが問題なのです。ソ連に関してきちんと総括しないメディアは、おそらく中国の共産党政権が崩壊したときも、北朝鮮が崩壊したときも、やらないだろうなと。: P.72-73 井沢 古森義久・井沢元彦・稲垣武 共著「朝日新聞の大研究」扶桑社文庫 2003年7月30日初版第1刷発行
私が不勉強ゆえか、それとも朝日新聞を購読していないからか、わかりませんが、今までソ連の公式声明をそのまま報道していた朝日新聞が、ソ連崩壊後に「それまでの声明にかなりの虚偽が混じっていたことが判明」しても、それを検証し訂正してこなかったようです。ですから済州島での虚偽証言を正直に告白したからと言って、決してだまされてはいけません(大笑)。
もしもそれが事実なら、やはり北朝鮮が崩壊しても朝日新聞には訂正記事が出ないでしょうし、中国共産党政権が崩壊してもまずそれまでのでっち上げ声明の検証と訂正などあり得ませんね。北朝鮮労働党や中国共産党の日本支部の役割を果してきた朝日新聞だとしても、崩壊後でさえきっぱりと手を切れずに、そのまま放置新聞(笑)。
ですから朝日新聞が済州島の虚偽証言記事を訂正しても、まだ信じられないというところです。韓国のはずれの済州島での小さな証言のうそを正直に報道したところで、大したことではない。だからこそ訂正記事を発表できたのでしょうか。それより遥かに重大な、ソ連崩壊・北朝鮮崩壊・中国共産党崩壊では訂正記事など、まず出せないから?
なぜ検証記事を出せないか、分りませんが、ひょっとしたら、あまりに深すぎた朝日と中露要人との人脈ゆえに、退社した元記者のような個人責任へ転嫁できない、そういう事情があったのではないか(笑)。
このような朝日新聞が、幾分かの贖罪意識からか、妙な劣等感の裏返しのような正義感からか、中国ヨイショ、韓国ヨイショの姿勢を続けているとしても、不思議ではありません。
韓国や中国が指摘するのが産経や読売という「日本の右翼マスメディア」ですが、もしそれが妥当だと仮定するなら、もう言論統制された中国のマスメディアや韓国のマスメディアは、「超右翼マスメディア」ですね(大笑)。
朝日新聞は、日本では「左翼マスメディアづら」をしていますが、中国や韓国の「超右翼マスメディアづら」に日本国内で荷担していると言っていいでしょう。中国共産党日本支部・韓国政府日本支社と揶揄されるゆえんです。