「堕落」というといかにもウルサソウな感じがしますが、別にむつかしい題名ではありません(笑)。
一般的に、本人は「堕落」だとは思っていませんが、他からみると「これは堕落にちがいない」となります・・・・(笑)。
さっそくうちの古代遺跡から検索してみましょうか。
あらゆるものごとを堕落させるのは、一般にその当事者が肝心の成功のほかに、なおささいな個々の成功を追い求めて、自尊心をくすぐり、自己満足に陥ることである。:P.284 モンテスキュー「ローマ盛衰原因論」世界の名著28中央公論社
その通りでおじゃります(笑)。「自己満足」が堕落のもとであることに、私は賛成します。
そして同時に、「自己満足」しないで、さらに上の目標を設定し、それに向って突き進まざるを得ない「立派な人」の「あはれな末路」をも、感じるのでした(笑)。←どっちがいいのぢゃ?
その証拠に、「あはれ」かどうかは別として、その道を究めた人たちからは、尋常ならぬ姿勢と共に自然体を感じます。国民栄誉賞の受賞打診に対し2回にわたって辞退したイチロー(野球)、秀吉から切腹を命じられた利休(茶道)から、私は「自尊心を自らくすぐり続けた」とはとうてい思えない、真摯な生き方を感じるのです。
そして同時に、切腹に追い込まれた高齢の利休の不幸と、まだ現役で活躍するイチローが引退したあとで必ずみられるであろう、避け得ない人生最大の不幸を、案じずにはいられないのでした。
その結果、中国社会の悪いところが、すべて移入された。李氏朝鮮はその後、500年にわたって党派争いに明け暮れ、骨肉の争いや中傷誹謗や、不正腐敗がはびこることとなった。 :P.48-49 崔基鎬(チェ・キルソン)「韓国堕落の2000年史」祥伝社黄金文庫
堕落と言えば韓国を引用せずにはいられません。尊大な歴史観を長年にわたって堅持しております。
韓国と北朝鮮とは水と油の関係のようだと受け取っている人が多いかと思われますが、もともと韓国内および、北朝鮮朝鮮内で、あらゆる人たちが水と油の関係にあるのであり、南北対立の視点から、北朝鮮と韓国が絶対に和解できない、というものではないと私はみております。
つまり南北の対立の度合いは、それぞれの国内での対立と比べて特段に大きいとは思えないからです。結論として、朝鮮半島が近い将来、統一される可能性は十分にあるとみております。
しかし互いが、恒例の誹謗合戦に明け暮れていると、なかなかその機会が訪れそうになく、何か劇的な事件があったときに、意外に簡単にまとまる、そういう運命だと考えています。
この朝鮮半島が「内紛のシステム」を輸入した先は、もちろん中国。
この中国はもう論外ですね。近い将来、200年以上は、まともな国家とはなり得ないでしょう。その中国から立派に独立して、近代国家になれるかどうかが、朝鮮半島の課題ですが、どうなることやら。
このようにして、道徳倫理が堕落して腐敗が蔓延し、経済も凋落しているのに加え、政治も大変な混乱状況に陥っているのがまさに今の中国の姿である。こうした中で、あの李嘉誠氏でさえ中国からの全面撤退を進めているのだから、日本の経営者たちも、いわゆる中国ビジネスのあり方をもう少し慎重に考えた方が良いのではないだろうか。:Wedge Infinity 2013年09月25日(Wed)
香港の超富豪である李嘉誠(り かしん 1928- )が中国大陸内でどのような事業を展開しているのかを不勉強ゆえに把握しておりませんが、その人が大陸からの撤退を考えているとは、深刻な事態ですね。
沈思黙考の状態は自然に反する状態であり、瞑想する人間は堕落した動物であると私はほとんど断言してもよい。(ジャン=ジャック・ルソー『人間不平等起源論』):ジェローム・デュアメル(吉田城訳)「世界毒舌大辞典」 大修館書店 2008/09/01第11刷発行
ルソーの時代がどういう時代だったのか不明ですが、「瞑想」してはならない、という考えには違和感があります。ただ「堕落した動物」を嫉妬していた可能性はあろうかと思います。
不可解な時代を疎んじ、ごく自然な人間的情緒を重んじたのか、動物の本能に反することには拒否反応を示したのかも知れません。たしかに「沈思黙考」は、動物の世界にはあり得ないでしょうから(笑)。