カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

上陸の「おそれ」とは

2014年08月09日 07時00分44秒 | その他

現在台風11号が九州・四国へ接近していますが、台風の季節にいつも思うのが、ニュースでの

上陸のおそれ

という表現。

誰が見ても

「上陸まちがいない」 「問題は上陸の日時」

と思われる時なのにあいかわらずニュースでは

上陸のおそれ

とします。


これでは「上陸するかどうか、まだよくわからない」という印象を与えてしまい、

  • 近年の住民への通知の仕方で、「非難勧告」「非難指示」を使い分け始めている風潮に沿っていない
  • 住民への通知徹底をはかる意図で震度区分が細分化され、かつての震度5が「震度5弱」と「震度5強」に、震度6が「震度6弱」と「震度6強」に変更された風潮に沿っていない
  • 天気予報で区画をより狭くし、あいまいな「晴、のち曇、一時雨」などの不確定さを「確率」導入で少しでもなくそうとしている風潮に沿っていない〔この傾向は必ずしもうまくいっているとは思えないけれども〕

ように思われます。

 

Web上の辞書をみると 

おそれ 【恐れ/畏れ/虞】

1 こわがる気持ち。恐怖。不安。「将来への漠たる―」

2 敬い、かしこまる気持ち。畏怖(いふ)・畏敬(いけい)の念。「神の偉大さに―をいだく」

3 よくないことが起こるかもしれないという心配。懸念。「自殺の―がある」

デジタル大辞泉の解説
出典:小学館 
監修:松村明
編集委員:池上秋彦、金田弘、杉崎一雄、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文


台風に関しては「3」の意味で使っているのでしょう。しかし「上陸するかも知れない」のでは、あいまいそのものですね。

 

私の改善案は次のようなものです。

上陸の確率が

80%以上の場合・・・・上陸の可能性が非常に高い

30~80%程度の場合・・・・上陸の可能性がある

30%未満の場合・・・・上陸の可能性が残っている

とするものです。

具体的な数値と分け方には異論があるでしょうが、細分化したため、上陸目前なのに一律で「上陸のおそれがある」とする現在よりはマシでしょうか(笑)。


 

 


台風11号と高校野球〔甲子園球場〕

2014年08月09日 05時04分55秒 | スポーツ

今日 2014年8月9日 09時から甲子園球場で開会式と試合が予定されています。

気になるのは台風11号で、03時現在、種子島の南東110kmを北上中。04時のNHKテレビでは確か01時現在、種子島の南南東150kmと言っていたので、それより北上しているものと思われます。

山口県などで、避難指示や避難勧告が出ているようです。

悪くすると、甲子園球場を直撃しそうな進路。

 

大会本部は9日午前6時をめどに開催するかどうかを判断します。順延が決まれば日程は1日ずつずれます。

朝日新聞デジタル 2014年8月8日20時18分

つまりあと1時間ほどで、開会式が実施されるかあるいは明日へ延期されるかが決まるらしい。

実際に試合をする選手や訪れる観客のためにも、

大会初日と2日目を順延

するのが望ましいと思われます。開会式直後の試合だけではなく、3試合も予定されていて、終わるのは早くても18:00にはなりそう。台風は開会式の頃よりもさらに接近しているはずですから。

上記ニュースでは、開会式から延期されるのは1960年以来のこと、としています。

ならば2日連続で延期されると、大会史上初めてのことでしょう。関係者のご苦労は一層増すでしょうが、安全第一を守るならば、やむを得ません。


甲子園球場がある西宮市の天気予報はこちら〔日本気象協会〕です。


気象庁のデータをGoogleEarth上に描いてみました。 

加筆:

2014/08/09 06:42 のNHKニュースでは2日間延期とのことで、たった1時間ほどでしたが高校野球連盟の決定よりも私の方がはやかったようです(笑)。