カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

サンゴの白化現象

2017年08月28日 10時04分03秒 | 石垣島

最近(この1~2年?)でしょうか

石垣島近海でのサンゴの白化

が話題になっています。石西礁湖についてNHKは

  • 91%が白化・・・・・・2017/02/19サイエンスZERO
  • 水深40mほどでサンゴは生き延びる・・・・・・2017/08/27ニュース
などと取りあげています。
しみじみ思ったのは
取りあげかた1つで、視聴者への訴える力が大いに異なる」ということでした。よほど視聴者がしっかりしていないと、そのまま受け取ってしまうのですね。
今回は「科学番組」でしたが、そうでない「時事ネタ」の場合、できるだけ多くの食物を得るよう努力するのと同様に、できるだけたくさんの情報源に接しておく必要がありそうです。
購読するのが1紙だけ、テレビも1局しか視聴しない、のが「通り魔に遭遇しないために安全」と考えるのでしょうが、それが一番危険なのかも知れませんね。

例えば次のようなことが考えられます。
  • 南西諸島のサンゴが、ほとんど死滅した・・・・・・こう伝える場合
その原因については語らないし、語れるような取材をしていません。
暗に「白化の原因は地球温暖化」と思わせ、もっていき方によっては、「火力発電などの二酸化炭素排出は危ない」だったり「だからこそ原発しかない」と思わせる、こういった筋道さえ考えられます。 
  • サンゴの生態を、科学的に詳しく取材し報道する・・・・・・こう伝える場合
すぐに効果のある対策ではないけれども、分る人には「長期に渡ってでもこうするべきか」と考えさせます。
  • サンゴが生き延びた地域を取材・・・・・・こう伝える場合(今回のがこれ)
太陽光が入り込めないのでサンゴの棲息には向いていないとして考慮されていなかった海底40mほどの「深海」でなんと白化せずに生き続けているサンゴが見つかったというのです。
  • 経済面からの取材
火力発電に頼ると費用がかかり、しかも原油価格に依存するため将来どうなるか分らない。だから「運用費用が抑えられる原発の有用性を強調する」ことがあります。
しかし「万が一」でしょうが、事故が起ったときの電力会社の能力を超える「国家予算(税金)による補填」まで運用コストに入れて計算して比較しているのかどうか疑問をもつ人が多いでしょう。厳密に比較すれば決して原発が安くつくとは言えないどころか、原発からは10万年も閉じ込める必要がある危険物質が延々と排出され続けるのでした。この費用まで含めて比較していますか? 

 
私の考えることは、次のようなことです。
  • よく言われるような「50~100年後に沖縄のサンゴは全滅し、北海道でも珊瑚礁が見られるであろう」とはならないでしょう。2~3年では無理だとしても、高温に耐えられる褐虫藻(サンゴから逃げ出さない)が現れて、100年後には沖縄でも相変わらずサンゴが生き続けているはずです。これが生き物の多様さですが、それまで人類がもつかどうかは、今のところ別の問題です。
  • 今回の深層サンゴが「温暖化による白化を避けられる低海水温」に棲息しているのが、サンゴが生き延びるその1つの対策法でしょうか。それを加速するために人間が何らかの対策を講じる必要があることは確かでしょう。
  • ひょっとしたら、魚が近くに棲息するサンゴ以外の新しい生き物が生まれるかもしれませんが、これは希望的観測に過ぎませんか。
  • そもそも人を殺傷するための武器として核反応が研究された結果として生まれた技術を原発に応用したため、当初から人体への悪影響などが考慮されるはずがなく、ただ扱う人にとってどれだけの影響があるかを調べたに過ぎません。そういった危険な手法を原子力発電に利用して元を取ろうとしたことがそもそもの転換点でした。
  • 核反応の利用という画期的な発明があったのだから、有害な物質を排出しないで核反応を利用する画期的な発明があるかも知れませんが、これまたいつのことかまったく分かりません。
  • LED利用が電力使用の延びを緩和したであろうことは確かでしょうが、もっともっと少々の停電など甘受する社会構造や産業構造を構築する必要があるでしょうし、蓄電機能がその1つでしょうか。
  • 地球温暖化によって、定期的にやってくるとされる地球寒冷化(氷河期)の襲来が少しでも遅くなるならば、それはそれなりに立派なことなのでしょう。
  • 米ソ冷戦時代には、双方が「核抑止力」を信じてきたのですが、中国共産党に、その人口の多さ(13億とも14億ともされます)を背景として、核戦争をしかけ2億人くらいの死傷者がでるのを覚悟し、残った中国人が地球を支配する、そんなことを平気で言う狂気の現役軍人朱成虎)がいることと、そういう人間を泳がせておく中国共産党が存在するということが、現代の最大の問題でしょうか。つまり核兵器を、抑止力ではなく、戦いを有利に進めるための道具と考える「危ない軍人が中国にいる」ことを十分知っておかねばならないでしょう。
さてさて、皆様はどう思われますか。

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