世の中には、似た言葉(読みが違う・同じ名前)などがあります。そんなのを集めてみました。
大人気ない(おとなげない)
大人気なの(だいにんきなの)
やや無理やりに読ませているような気もしますが・・・・・・
- 大人気ない=「大人(おとな)+気(げ)」ない
- 大人気なの=「大(だい)+人気(にんき」なの
さい :関西 関西大学 西方浄土 西芳寺
せい ぜい せ :関西学院大学 関西高校 西郷隆盛
漢字の音読みのうち、漢音(せい)と呉音(さい)の違いです。
普通は「さい」ですから、大阪府吹田市にある関西大学は「かんさい」で、仏教でも「さいほうじょうど」「さいほうじ」です。
いっぽうで兵庫県西宮市にある関西学院大学は「かんせい」ですし、岡山県岡山市にある関西高校は「かんぜい」。また西郷隆盛は通常「さいごう」ですが、地元鹿児島では「せご」と読む人もいるらしい。
ちなみに関西学院大学はキリスト教系らしいので、仏教系ではないことを強調するため「かんせい(漢音)」と読ませておりますが、かといって漢系でもないらしい。
また「今の日本語では、呉音読みが仏教系に多い」ことは事実ですが、だからといって関西大(かんさいだいがく)が仏教系とも限りません。
英語の「ドイツ語源かフランス語源か」にも似て、古い地域ではこんなことが起るようです。
関東(かんとう)
広東(かんとん)
これは単に「ごろ」あわせでした。
その昔(戦前か)、関西にあったおでんやの「カント炊き」を見て関東から来た学生が「哲学風だ」と思ったらしいですね(笑)。
中国が「日本で無断で『中国地方』が使われている」と文句を言ったのは、落語のようにおもしろい話でした。中国には「落語」が存在しないらしい!
モントルー(スイス)
モントレー(米カリフォルニア州)
これも間違えやすいですね。
おっとこの「間違えやすい」と「間違いやすい」も似てますが、目的語を伴うはずの他動詞「間違える」が目的語を省略したことばと、自動詞「間違う」の活用形としての「間違い」だとするならば、両方あり得るでしょう。
ただし一部の電子機器でみられる「並び替え」は間違いで、正しくは「並べ替え」でしょう。目的語があるはずですから、何かを「並べかえる(他動詞)」のであり、幼稚園児に言う「背の低い順に並びかわりなさい(並ぶ:自動詞)」ではないはずですから。
隹 雀 崔 催 惟 維 碓 雅 省
これは隹(ふるとり)がついた漢字、もしくは似た漢字でした。
高倉健
渡辺謙
志村けん
研ナオコ
人名で「けん」が付く人を集めただけです。
相模(さがみ)
相撲(すもう)
これも読み分けはできるでしょうが、書けないのが普通です。
萩(はぎ)
荻(おぎ)
これも特に人名で紛らわしいですね。
秋の七草(はぎ・ききょう・すすき・なでしこ・おみなえし・くず・ふじばかま)を言える人でも、間違うことがあるでしょうか。
スキー分野では双子の荻原(おぎわら)兄弟「健司・次晴」や、荻野アンナ(おぎの)などで知っている人も多いでしょう。
鳥居本(とりいもと:京都嵯峨野と彦根)
京都の地名と彦根の駅名に見られました。
阿鼻叫喚(あびきょうかん)
阿炎(あび:四股名)
悪人が行くらしい地獄の阿鼻叫喚と、現役力士名の阿炎で、ともに「あび」と読ませております。
羽生善治(はぶよしはる)
羽生結弦(はにゅうゆずる)
将棋の知識がある人なら「はぶ」も読めますが、そうでない人なら、フィギュアスケートや地名の「はにゅう」としか読めないでしょう。
普段から、アンテナを張っておかないとこんな収集ができませんが、言われると「確かにそう」と言える程度のことなのかも知れません。
ほかにもありそうですが、さてさて、皆様はどう思われますか。