米トランプの短気は、ソ連フルシチョフの短気を思い出させます。
そのフルシチョフから20年ほど経過してゴルバチョフが登場し、そしてソ連が1991年ごろに崩壊しましたが、ゴルバチョフはソ連の最初にして最後の「大統領」になったのです。
旧ソ連の西端にあったヨーロッパの東(東欧諸国)がソ連から分離独立しEUやNATOへ加入した国もみられ、ソ連を引き継ぐ縮小された「新生・ロシア連邦(1991- )」も誕生しました。
しかしロシアには今になってもまだ外部からはソ連時代の弾圧主義・全体主義の空気が残っているように見え、内部にも旧ソ連時代を懐かしむ人がいるようです。
ロシア・中国の中途半端な構造が、弾圧主義・全体主義時代の方が「等しくみんな貧しかった」と懐かしませるのでしょうが、両国とも変化して30年程度であり、まだ世代交代には至っていないと私はみています。
中途半端な成長が「超富裕層を生んだと共に極端に貧しい人たちを生んだ」のであり、「等しくみんな貧しかった」時代のほうがまだマシだったと思う人が出てくるのもむべなるかなと納得する次第です。
アメリカは崩壊しないでしょうが、大きく変わるのにトランプのあと20年は必要かも知れません。
トランプの登場で、政治・社会・外交など、山積する難問があらわになりアメリカも大混乱ですが、それでも「誰のための国か」に関してはロシアよりは十分にマシだと私は考えています。
領土野心のあるロシア・中国のうぬぼれを是正する必要があります。
トランプ大統領選出で「礼節悪化」 米国民の7割:cnn 2017.07.04
半年ほど前の記事でしたが、私は苦笑しました。
もともとアメリカには「礼節」など存在しなかったのですが、本人だけは「十分に礼節がある」と考えており、あくまでも比較の問題なのでしょうね。
正確に言うならば
トランプ大統領が誕生し、アメリカの礼節が地に落ちた
ということでしょうか。
ところで「礼節」について、うちの古代遺跡を発掘してみると・・・・・・
儒教の中の「礼節」という美徳も、中国が共産主義化する過程で崩壊していった。: P.23-25 石平「中国人の正体」宝島社 2011/07/01 第1刷発行
中国が
中国共産党に支配されるにおよんで、次第に「礼節」が崩壊していったという説に賛同します。
ただし、もともと中国に「礼節」があったかどうかについては、言明できません。中国へ行ったことがない私とは違い、すでに日本国籍を取得済みの中国四川省生まれ石平(せき・へい)は、中国のどこかに「礼節」があったとみているようです。それが共産主義化されるにつれ、なくなっていったと言うのですね。
それはそうかも知れません。
中国共産党政府そのものが、中国共産党に逆らわないと認めさせる代償として、「礼節」を否定し腐敗を助長してきたのですから。
その習近平が、腐敗を利用して腐敗を撲滅しようとしたり、ヤクザやその支援者・利用者である地方共産党幹部を一挙に一掃できると考えているとは、まさにお笑いの世界でしょうか。
尤も中国共産党は、その弾圧・報道規制の必要上、奇妙な「孔子平和賞(2010- )」なるものを編み出しています。どうしても効率をよくする支配のためには「礼節」が必要と考えたのか、孔子を利用し始めましたが・・・・・・。
もし私が命名するとしたら、「孔子平和賞」という怪しい名称ではなく「老子(-2500?~)平和賞」にしたいところですが、それは中国共産党への無理な要求でしょうか(大笑)。
文化大革命(1966-1976)の時代に
「礼節」などは「古いもの」として排斥されたので、あの鼻をつまみたくなるような中国人の行儀作法が生まれました。
これが原因で今、世界各地で嫌われてきた多くの中国人たち。
しかしかれらは中国共産党が「大失敗」の政策を隠し始めてから生まれた人たちでしょうから、「礼節」があったとされる「美しい過去?」を知らないため、やむを得なかったのでしょうか。
こう考えると、厚顔無恥な中国人のマナーの悪さは、中国共産党とともに育ったようですから、中国共産党がある限り、中国人のマナーがよくなる心配はない、のでした(笑)。
もしも
中国人のマナーがよくなったと実感する時代が到来するならば、きっとその時代には中国共産党が崩壊していて新しい別の支配組織による規制があり「共産党ってなに?」と誰もが、かつて弾圧の共産党があったことさえ知らないでしょう(大笑)。←中国共産党が崩壊しても次に別のもっとひどい政府ができるという意味?
このあたりが、いいも悪いも
- 中国には日本のような「恥」文化がないため、利潤追求の歯止めがなく
- 中国には宗教がないため、自分の利益を追求する歯止めがない
のでしょう。
今年2018年が、中国共産党崩壊の第一歩になるのを「わたし祈ってます~ぅ」
衣食足りて礼節を知る:こちら
中国人は、中国共産党の「おかげ」で、「衣食が足りたころに礼節を忘れてしまった」ようですね。
ふつう衣食が足りる前には「礼節」の余裕がないものですが、「衣食が足りる頃になって礼節を忘れた」と言うのなら、現代の中国人は、古代中国人の説とまったく逆を実践しているようです。
いや実際には
- むかしから既に中国には「礼節」がなかった
- 書物にだけ「衣食足りて礼節を知る」が存在した
いわば「願望」に過ぎないのでしょうか。中国に関しては、こういうことがよくあるので、注意しなければなりません。後述していますが
今の中国人の判断に「独断」が多すぎるので、1000年前の書物による記述も「独断」だったのだろうとするのが自然です。
いくら「1000年前からの一貫した主張」だと言っても、「一貫して独断だった」に過ぎません。
中国社会は私に、野生生物の「だましあい」を想起させます。
野生生物には、物陰に隠れて待ち伏せしたり、擬態で敵をあざむきながらも、自分は餌にならない工夫をするという特徴があり、これが中国人そっくりなのです。いや中国人が野生生物を真似ているのかも知れません。
人類には「あきらかな偽装・偽造を法律で禁止」してきた歴史がありますが、中国人はまだそこには到達していないようで、2000年前と何も変わりがないようです。
幾多の国の企業が
中国共産党の巧みな弁舌に騙されて、「大きいはず」の中国市場に参入します。しかし、すべて偽装で、朝令暮改の中国共産党の政策にほんろうされない企業などないでしょう。
この偽装を支えるのが、理解不可能なあの覇権主義でした。
武力で領土を広げる野心は、中国・ロシア・北朝鮮に共通しており、まさに共産主義の名残と言えます。
中国共産党は、「自国が干渉されると異様な大声で叫ぶのに、他国や企業に対して国家権力で技術を盗み取ろうと平気で干渉」します。
スパイか逆スパイかも分らず、中国人の偽装につぐ偽装に愛想も小想も尽き果てて、むなしく母国へ去ってゆく企業が多いのでした、まる。
共産主義の一般的な原則ですが
莫大な弾圧のための費用とワイロ満載の非効率なその運営から、中国共産党もまた、無限に領土を拡張しなければ維持できないので、小さな民族国家に分割されては、元も子もありません。
共産主義が滅び去る宿命とは、このことを言うのでしょう・・・・・・。
中国共産党は、カタルーニャ州の分離独立運動にいち早く反対し「分離独立が国家分裂を意図している」と、まるで中国が武力弾圧で中国統一をかろうじて維持しているのを自画自賛するようなコメントを出しています。
つまり中国は、カタルーニャ州問題を利用して、台湾が分離独立を試みようとしても無駄であり、やがて台湾を武力占領して領土を広げようとしています。その前提として「台湾は中国固有の領土だ」としているのです。
そもそも台湾が中国の一部であるという概念が間違っているように、私には思われます。台湾へ逃げ込んだ中国人がいたのは事実でしょうが、だからといって台湾が中国固有の領土だと言うのは、何か根本的に間違っているようです。
そもそも
「中国固有の領土」というのは真っ赤なウソであることがほとんどでしょう。
中国が、ハワイの中国領有権を主張し始めているようですが、1000年後に「ほら、1000年前から中国固有の領土だと言っているではないか」と言っても、まったく意味がありません。よって1000年前に中国がこうこう言っているから、とはならないのです。思い込みとはかくも恐ろしい錯覚を生むものですね。それを確信に変える筋道に注目し、これを是正しなければならないようです。
私たちは、現在の主張から1000年前の主張を判断できるのです。今の主張が独断に基づくものであるとすると、いくら1000年前に書物で記録が残っていたとしても、独断だったであろう、とするのが自然です。
「1000年前から一貫してそう主張してきた」とは
「1000年前から一貫して独断を続けてきた」
に過ぎないのですね。
私は、共産主義国が
「無限に領土を拡張しなければやっていけないほど効率の悪い国家運営をしている」ことを、皆様が以上からきっと納得していただけたことだと信じております。
第10回 朱礼門に掲げられた「守禮之邦」とは:2004.03.17
「守禮乃邦」という標語でわかるように、武器を持たないので信頼され貿易を拡大できまたようですが・・・・・・、少し見方を変えるならば、中国がいかに不当なことをやり始めても、琉球は中国に唯々諾々と「礼節」を尽くしたということで、まるで現代の翁長行政そのものですね(笑)。
私たちは
中国の「危なさ」を知っておいて、決して損はないのです。
そして同時に、沖縄が「異論を弾圧する中国」にまったく異論を唱えられないのが、韓国そのものである、と気がつきます。
沖縄が朝鮮半島に似ているところとして
米軍基地には反対をしなければなりませんが、中国の横暴には言いたくても目をつぶる、という視野の狭さでした。
これが中国をつけ上がらせる、有効な「礼節」だったのです。
さてさて、皆様はどう思われますか。