カンムリワシ、ワシは名ばかり、言うばかり

20年前探せばカンムリワシがいて、10年前そこにはカラスがいて、いま両方ともいません。よって最近ではそれ以外の話題に。

中国に関する醜聞 211 籠池をめぐって

2017年03月29日 11時24分12秒 | アジア

ここでは「中国の醜聞」を集め、必要に応じて出典やリンクも用意しましたが、もしも「既にリンク切れ」となっていたらご容赦ください。そんなに頻繁にすべてのリンクを確認できません。


例によって「豹変する」中国共産党がみられました。

もちろん中国共産党が豹変を「訂正」することなどあり得ません。

中国共産党の「豹変は当然の権利」というのが、韓国の「誤訳は当然の権利」に似ていて、アヤシイ「当然の権利」でした(笑)。

今まで中国共産党が籠池を「極右」として非難してきたのは意外でした。

なぜかといえば中国共産党は、自国中心(というよりも自党中心か)で自分だけが正しくそれ以外はすべて間違いとする極端な政策をとり続けてきたからで、籠池と中国共産党は「極右」という点で似ていたのです。

中国では、共産党が利益のすべてを独占しようとしているだけで、共産党は存在するものの共産主義には何の関係もないのでした。

もともと「中国共産党籠池」だったのです(笑)。

ですから古い孔子などの儒教を利用してまで言論弾圧を続ける極右集団である中国共産党が、「天皇制を熱烈に支持する極右の籠池」を非難していたのは、似たもの同士ですので、意外だったのです。

しかしなぜか

最近になって中国共産党が籠池を支持しているとのこと。やはり中国共産党と籠池は、似たもの同士「中国共産党籠池」だったのですね(笑)。安心しました!  

籠池の自宅に入ったのが野党議員だけだったのも影響していますか。

つまり、自らの軍国主義を棚に上げて安倍の軍国化を非難してきた中国共産党でしたが、今まで籠池が安倍べったりだったので籠池を非難してきたものの、籠池が証人喚問で反安倍とも取れる証言をした(正しいかどうかは不明)ので、敵(安倍)の敵(籠池)は味方とばかり証人喚問のあとになって中国共産党は籠池を支持し始めたというのです。

恒例とはいえ、甚だしい豹変でして、私としては願ったり叶ったり、というところです。籠池が、保身のためかどうか分かりませんが、反安倍に転じたとみられるので、同じ反安倍として中国共産党が急きょ支持に回ったのですから(笑)。

確かに籠池も

微妙な動きを見せており、いつどちらに転ぶか分らない状況です。

ただし私から見れば、籠池のような人は、そんなものなのであって、自分の利益になりそうとか、自分の不利益になりそうならば、いつでも突然どうにでもかわり得るのです。そして本人は、それが正しいことだと信じているのがおもしろいのです。

  • 先日の国会証人喚問を見た人も多かったようですが、安倍政権を倒そうと狙っている野党議員は、籠池に対してとても「好意的」に扱っていたように思われます。普通に考えると、安倍政権に対峙する野党が、安倍べったりで極右教育を是とする籠池の味方をするとは到底思えません。しかし野党は「野党を利用して安倍の豹変をなじり自らの正義を証明したかった」籠池を利用するつもりだったのか「腫れ物にさわる」ように籠池を扱い、結局は籠池に利用されたのかも知れません。利用する意図があったのに、利用されてしまう、なんてことはざらにあることですね。
  • よって中国共産党が手の平を返すように籠池を支持し始めたのは、ゆえなき事ではありません。とにかく自分の言うことに反論しない「日本の野党」を利用して安倍政権に反対し続けるのが中国共産党の矜恃(きょうじ)ですから、籠池を支持するのにはそれなりの根拠があったのです。さあ、籠池をめぐって、誰が誰を利用していて、結局だまされるのでしょうね。

まとめると

日本の野党≒反安倍の籠池≒中国共産党 が安倍自民党巨大勢力に対抗しているのでしょう。

ただし繰り返しになりますが、籠池は「風見鶏」であり、いつどちらに転ぶか分からないことだけは、付け加えておかねばなりません。

共に豹変する「中国共産党」と「籠池」から、目を離せないようです。


森友学園問題、中国でねじれ報道――「極右教育」籠池氏側に立つ? 2017年3月27日 遠藤誉


 

籠池が、まるで朝鮮半島のように瀬戸際の駆け引きをやっているのは、興味深いところでした。 


池(かごいけ)から連想したのは次のようなものです、

  • もとアイドルグループに所属していたらしい加護亜依(かごあい)ですが、今も活躍していますか?
  • 高崎線でしたか、上野発の原(かごはら)行きという電車を見たことがあります。間違いでなければいいのですが。
  • 古典落語では、住吉駕(すみよしかご)・蜘蛛駕(くもかご)も思い出します。これはそれぞれ上方落語・江戸落語の題名であり、内容は同じようなものです。
  • また古典落語で思い出しましたが、球(ロウキュウ)というバスケット・ボールをネタにした林家木久扇の落語彦六伝では林家彦六に語らせます。「誰かが教えてやりゃあいいじゃねえか。テレビを見てみろよ。さっきから若えやつがボールを拾っちゃ網の中に入れてるが、底が無えのを知らねえんだ。」楽しいですね(笑)。

今宵は、このへんで失礼しとうぞんじます


アメリカの醜聞 24 辞任のいろいろ

2017年03月29日 09時47分05秒 | 海外

トランプ政権閣僚の辞任が続いています。誰もトランプの下では働こうとしないのでしょうか(笑)。

  • 2017/02/13 フリン大統領補佐官(国家安全保障)が辞任
  • 2017/02/17 フリンの後任として就任を要請したワーウォード退役中将に断わられる
  • 2017/03/03 ラッセル米国務次官補が辞任へ、トランプ政権下で退職相次ぐ(bloomberg)
  • いくつも発せられる大統領令のうち、移民・難民に関係した2つが裁判所によって執行停止され、もうやってられないとして、トランプ大統領自身が辞任するかも知れませんね(大笑)。 
いくつか「辞任」について思い出してみましょう。

ムバラク・エジプト大統領が辞任、軍に権限委譲
ロイター 2011年02月12日


ムバラク元大統領、自由の身に=失脚から6年ぶり―エジプト

エジプトで30年にわたって独裁を続けたムバラク元大統領は2011年、みずからの退陣につながる民主化運動が起きた際、デモ隊の殺害を指示した罪に問われ、いったんは終身刑の判決を受けましたが、今月2日にはエジプトの最高裁判所にあたる破棄院で無罪が言い渡されていました。

国営テレビによりますと、これを受けてムバラク氏は24日、当局の監視のもとで収容されていた病院を出て首都カイロの自宅に戻り、6年ぶりに自由の身となりました。ムバラク氏をめぐる一連の裁判では、在任中に公金を横領した罪で禁錮3年の実刑判決が去年、確定しましたが、すでに刑期が終わっていて、そのほかの罪については無罪が言い渡されています。:NHK 2017年3月25日 


覚えているかたもいると思われますが

独裁政権が長く続いた北アフリカで「ようやく春がきた」としていた頃のこと。多くの人がこの政変を喜んでいたものですが、エジプトでは今まで独裁政権に抑えつけられていたイスラム教が力をつけた結果、かえって不安定になってしまい、前の独裁政権の時代のほうが良かったと述懐する人が出る始末でした。

物事が分ったような「評論家風」の解説では「雨降って地固まる」でしょうが、それはあくまでも後日の解説に過ぎません。

実際に民衆が自分たちで自分たちのことを決めるには

相当の経験がないといけないようです。しかし、やがてその相当の経験が腐敗の元になるのですが・・・・・・。

中国の場合、相当の経験が得られる前に腐敗してしまい、なんとその腐敗を「腐敗を利用して根絶」させようとする落語のようなレベルに達しております。

中国の場合、為政者による弾圧でしか「統一」という国としての体(たい)をなせないのは、もうこれは末期的症状と言えます。

エジプトの場合

腐敗の原因にもなりそうな相当の経験さえなかったため、大混乱に陥ったのでしょうか。その後エジプトでイスラム教の力がどれほどに至ったか、詳細を私は把握していませんので、興味のある方はお調べ下さい。 


このほかの古い「辞任」も含めて順不同で取りあげますとと・・・・・・ 

  • 1192年慈円(九条兼実の弟)が38歳で比叡山延暦寺の天台座主に就任した4年後、1196年に九条兼実(慈円の兄)が関白の地位から失脚すると慈円も座主の辞任に至ります。今(2017年)から30年も前に慈円の「愚管抄」に関連した本を読んだことがあります。←それにしても古い話ですね!
  • ソ連崩壊前の1990年12月20日にシェワルナゼがみずからソ連外相を辞任。その時の声明が印象的です。「改革は失敗した。独裁が近づいている。」しかしこの頃、ソ連が崩壊しつつあることなど、私だけでなく誰にも、分っていませんでした。←「居座るなぜ(いシュワルナゼ)ソ連外相に」と言われないよう先に辞任か!
  • 1991年ソ連崩壊前後のことでしょうが、ヤコブレフが、ソ連最後にして唯一の大統領ゴルバチョフに推薦されたと思われる大統領評議会メンバーを辞任。ヤコブレフは陰湿な共産主義やナショナリズムを嫌っていたようです。この時点ではロシアに期待する人も多かったのですが、初代ロシア大統領エリツィンの最大の失敗は後継者にプーチンを選んだことでした。プーチンはまるでエジプトのムバラクのように18年以上にわたって独裁を続けており、なお継続しそうです。ロシア連邦そのものが中国と同じで、破綻しているのでしょう。
  • 2017年1月安慶田沖縄県副知事が辞任(教員採用試験への介入疑惑)
  • 将棋連盟の佐藤康光九段が2017年1月31日に棋士会会長を辞任し、その翌日2017年2月1日から日本将棋連盟会長に就任。これは谷川浩司会長が三浦問題の引責で辞任したあとをうけたもの。2017年3月には2016年度のNHK杯テレビ将棋でも優勝しました。しかし現役の棋士が、経営を任される将棋連盟の会長をしている限り、またまた三浦問題と似た問題を起こすでしょう。組織として未熟に過ぎ、なぜ現役の一棋士が連盟の経営に携わるのか疑問でして、一刻も早く外部の「経営の専門家」を迎え入れるほうがよさそうです。大山康晴(1923-1992 将棋連盟会長在位:1976-1989)の時代とは違うのです。 
  • 韓国の前大統領だった朴槿恵は、国会で弾劾され、韓国憲法裁判所でもそれが合憲とされ「罷免されて失職」したので辞任ではありませんでした。朴槿恵の逮捕が間近らしいのですが、辞任しておけば逮捕を免れたかというとそうでもなさそうで、辞任すれば逮捕が少し早まっただけ、なんでしょう。

こうしてみると

上り詰めた地位から「辞任するのにも、様々な背景があったのですね。それぞれの意見が、善であったし悪でもあったのでしょう。自分の立場は多くの場合「善」であり、おとしめた相手側は多くの場合「悪」であって、後世の歴史家が断定する場合には、どちらかの主張を定説とみなしているからだと思われます。

さてさて、皆様はどう思われますか。