先日
首相安倍晋三の衆議院解散宣言があり、この忙しい年末に総選挙が行なわれました。
いつも何かがあったら、これを事前に「予言した人がいた」などという情報が錯綜するもので、今回も例にもれず、「うわさ」が駆けめぐったようです。
ネット情報を見たところ、解散をいち早く「予言」したとされるのが
- 長谷川幸洋
- のりピー
- 飯島勲
- 天瀬妃美花
- 枝野幸男
- 青山繁晴
などですが、詳しく調べると「解散」という言葉を使っただけなのを異様なほど拡大解釈したのがほとんどのようです。たしかに一部では、堂々と「解散」をちらつかせた発言があったようですが。
解散に限らずこの種の「予言」については
- あとから捏造して「予言」を装うことが多い。
- 不幸な予言については、強引に実行することで「事前の記述を正しい予言へ格上げしようという工作」を演じることが多い。
こういう裏事情十分に承知しておく必要があります。
ということで、多くはガセネタだったようで、ご注意くださいませ。というのは気がついていないと、次から「この種の予言を信用する」ようになるからです。
言論の自由がない中国・韓国の人が日本へやってきた時にみせるのが、不可解なほどのネット情報重視姿勢です。
つまりこれらの地域では
「言論の自由がないため、政府が発信する情報を誰も信頼しておらず、匿名性を優先するネット情報にこそ真実がある」
という信仰が発達しています。
「信仰」とは、宗教だけではなくて、どこにでも見られる「生活信条」をも含んでおり、生活に密着しているだけに「疑う」ことができず、そのまま「信じてしまう」のでした。
人民日報は中国共産党の機関誌ですから、赤旗や聖教新聞などと同様に「笑いたくなる」ほど自画自賛・ヨイショ記事の満載ですね。
相当むかしから「中国の人民日報で信じられるのは日付だけ」とされていましたが、その「人民日報では日付さえ信用できない」という冗談が文化大革命〔1966-1967〕時期にはあったらしい(笑)。次に記されていました。
もともと人間不信だったのに加えて、こセモノの山に囲まれている中国人は、何かを信用するということができなくなっているのだろう。文革時代には、『人民日報』の発行日までも疑われた。中国には「騙子」(ペテン師)しかいない。本物などあるはずがないと自嘲するほどだ。:黄文雄「日本人が知らない 中国人の本性」徳間文庫 2007年11月5日2版
いや
「疑わない症候群は、日本人にもみられる」ではないか、という声が聞こえそうですが、その度合いが極端に異なります。日本と中国・韓国とでは、レベルが違う、というのが的確でしょうか。
これは言論の自由があればそれほど陥らない罠(わな)で
言論の自由がない国に特有のネット情報汚染
と言えます。
「そんなものか」
で済ませる日本と、
「これこそ公に出来ない真実の姿だ」
ととらえる国との差かも。たしかに普通は捏造などは「裏をとれず、公(おおやけ)になるはずがない」ので、言論の自由がなければ、これを逆手に取って「でっち上げの創作記事」こそホンモノだと思わせる工作に簡単に引っかかってしまう、のでしょう。
ただし日本人が洗脳されにくいかといえば、もちろん、そんなことはなく
- 振り込め詐欺はもちろんのこと
- 悪質新興宗教による洗脳が後を絶たないし
- マスメディアも同じような主張を繰り返していて信用できない(記者クラブによる情報統制が主たる原因)
ですから、できるだけ広く、複数の情報源から情報を得て、ものごとを的確に判断する姿勢が大切。
そうは言っても、日常に追われてなかなかそこまでできないと思いますが、それでは為政者にとって、とても都合がいい時代だと言えます。選挙の投票率が悪いのも、固定層が支持する勢力には都合がいいでしょうね。