妻の姉夫婦と実家をたずねました。今年もまたお世話になり心配をかけたことへの感謝です。
あさってには恒例の新年会を朝から予定していますが、新年は新年、今年のけじめはけじめ。
妻のはからいというか配慮によるものでした。
『冥誕(めいたん) 加藤周一 追悼』(かもがわ出版)を読みました。
加藤さんが亡くなって一年。新聞や雑誌などに寄せられた28人の文章や対談を収録しています。
編集した石原重治さんが「あとがきにかえて」で「編者が目にしたものだけでも収録させていただいた分量をはるかに超えていますし、未見のものも多いと思います。加藤さんへの思いをお聞きしたい方も少なくありません。それらを纏める作業は、これからの課題として残ってしまいました」と語っています。
掲載された文章から、加藤さんが日本人として存在し、発言し続けてきたことの重みをあらためてズシリと感じます。
「冥誕」はあまり聞かない言葉ですが、20年ほど前から中国詩文の加藤さんの「師」である一海知義氏によれば、先に逝かれた身近な先達を心を込めて追悼し、そのすぐれた業績を記念する意志を込めて使う言葉なんだそうです。