5月の医療生協総代会でも発言したことなのですが、いわき市での医師不足の実態を市民が把握し、とりわけ市立病院の勤務医を守り、ふやし、育てることを医療生協としても意識しなければなりません。
人口あたりで見ると、いわき市の医師は全国平均と比較して、絶対数で140人近く足りません。
しかも、1998年から06年の医師数の推移を見ると、病院勤務医が68人減り、開業医が48人ふえています。
市内全医師数に対する勤務医比率は55%。これは、福島県の62%、全国の64%と比べるとかなり低い数字です。
人口密度が比較的多い地域に住む市民は、「開業医が乱立してるんじゃないか」といった感触をもつ人もいますが、事実は、医師の絶対数不足のもとで、病院離れが進んでいることがいわき市の特徴だと私は認識しています。
とくに、中核病院のはずのいわき市立総合磐城(いわき)共立病院の医師不足は深刻です。
市民がその事実を知り、医師を守り育てるのは市民、という世論と運動が地域医療を支えるんだと思います。