きょうの「朝日新聞」福島・浜通り版に功刀(くぬぎ)俊洋福島大教授のインタビュー記事が載っています。
「地方で民主の組織は弱く、議会でも民主の色は薄い。地方政治から見ると、民主党政権は『できちゃった内閣』」、「福島を始め、全国の民主系知事は、自民系と名乗っても違和感がない」と。
そう言いながら、自民党の今後に対して、「再び政権を担えるようになり、二大政党制を定着させてほしい」。
記事をまとめた側の問題なのかどうかはわかりませんが、財界がどっちに転んでもいいようにと仕かけ、有権者が「国民に対する洗脳だ」と感じる「二大政党制」を持ち上げる日本政治史・地方政治論研究者の感覚が私には理解できません。
同じ「朝日」の社説が載っている面に、自民党元幹事長の野中広務さんのインタビュー。
「中国の各地を歩けば、戦争の傷跡が残っている。しかし、そういうことを考えず、金を出せば常任理事国になれるという錯覚を持った外交が行われている。こうしたことへの謙虚な反省や、分配政党として役所とぐるにになってやってきたことへの反省が野党としてのスタートにあっていい」。
野中さんのほうがはるかに庶民的・現実的に受け取れます。
野中さんは民主党のマニフェストに関し、「取り返しのつかない、恥ずかしい買収選挙のようなことをやってしまった」ときびしいお言葉。
というか、多くの国民のみなさんが感じておられることで、これからまさに政権能力が問われます。
「財界中心」「軍事同盟中心」が続けられてきた自民党による日本政治二大悪に切り込むことが大きな課題であることは間違いないと思います。
近くのお寺にペロと散歩に行ってきました。