『ケリス・ウィン・エヴァンス 「L>espace)(…」』 エスパス ルイ・ヴィトン東京

エスパス ルイ・ヴィトン東京
『ケリス・ウィン・エヴァンス 「L>espace)(…」』 
2023/7/20〜2024/1/8



イギリスを拠点に活動するアーティスト、ケリス・ウィン・エヴァンスの個展が、エスパス ルイ・ヴィトン東京にて開かれています。

それが『ケリス・ウィン・エヴァンス 「L>espace)(…」』で、会場にはシャンデリアやネオン管、またフルートを用いたインスタレーションなどが公開されていました。



まずシャンデリアの形をした『“LETTRE À HERMANN SCHERCHEN” FROM ‘GRAVESANER BLÄTTER 6’ FROM IANNIS XENAKIS TO HERMANN SCHERCHEN (1956) 』とは、コンピュータ画面上のテキストがモールス信号に変換され、明かり点滅を繰り返している作品で、作家家のヤニス・クセナキスが指揮者のヘルマン・シュルヘンに宛てた手紙をテキストに使用していました。



このシャンデリアと同じように宙につられているのが、20本のガラス製のフルートによって作られた『A=F=L=O=A=T』と題する作品でした。ここでは長く透明のチューブによってパイプオルガンで使われる送風機がフルートにつながっていて、作家の手がけた曲からそれぞれ一音を奏でていました。

その音は一定ではなく、突如に鳴り響いたと思うと、幾重にも重なるように空間を満たしていて、時にオーボエやクラリネットを思わせるようなやや低い響きを聞くこともできました。



一本の松の木を配した『STILL LIFE (IN COURSE OF ARRANGEMENT...) II 』も独特の佇まいを見せていたかもしれません。一見静止しているように思えながら、実は下部のターンテーブルによって極めてゆっくりと回っていて、フルートの響きを物静かに受け止めていました。



東京の街を借景にしたガラス張りの空間であるゆえに、昼と夜、また天候でも表情を変えて見せるかもしれません。ちょうど日没時に観覧しましたが、光の移ろいで際立つネオンの輝きにも目を見張りました。


会場内の撮影も可能でした。

エスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中、光と言葉が響く、ケリス・ウィン・エヴァンスの詩的な世界|Pen Online

2024年1月8日まで開催されています。

注)タイトルはイタリックで、espace部分にのみ取り消し線が入ります。

『ケリス・ウィン・エヴァンス 「L>espace)(…」』 エスパス ルイ・ヴィトン東京
会期:2023年7月20日(木)〜2024年1月8日(月)
休廊:不定休
時間:12:00~20:00
料金:無料
住所:渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル7階
交通:東京メトロ銀座線・半蔵門線・千代田線表参道駅A1出口より徒歩約3分。JR線原宿駅表参道口より徒歩約10分。
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