都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「ミロとデルヴォーの版画 - コレクション展 第2期 - 」 横浜美術館
横浜美術館(横浜市西区みなとみらい3-4-1)
「ミロとデルヴォーの版画 - コレクション展 第2期 - 」
7/11-12/9
デルヴォーの版画を見たのは初めてでした。現在開催中の横浜美術館の常設展示(第2期)に、彼の3つの連作版画シリーズ、全16点が紹介されています。
今回展示されているのは、デルヴォーがベルギーの詩人、クロード・スパークの短編集の挿絵として手がけた(1948年)3つの作品、「最後の美しい日々」、「醜い男」、「嵐」です。結局、これらは二人の間に起きた諍いにより、本の挿絵として出版されることはありませんでしたが、後にデルヴォーが協力者とともに水彩を施し、単独の作品として完成(1978~79年)させました。妖艶な女性から骸骨のモチーフ、そして奇怪な遠近感の持つ空間など、お馴染みのデルヴォーらしい空想世界が淡い水彩にて美しく描かれています。
横浜美術館のデルヴォーと言えば油彩の大作、「階段」(1948)が有名ですが、まさかその版画も所蔵していたとは知りませんでした。何はともあれデルヴォー好きには嬉しい展示です。
今年度、第2期目のコレクション展は、年内の12月9日まで開催されています。(8/24)
「ミロとデルヴォーの版画 - コレクション展 第2期 - 」
7/11-12/9
デルヴォーの版画を見たのは初めてでした。現在開催中の横浜美術館の常設展示(第2期)に、彼の3つの連作版画シリーズ、全16点が紹介されています。
今回展示されているのは、デルヴォーがベルギーの詩人、クロード・スパークの短編集の挿絵として手がけた(1948年)3つの作品、「最後の美しい日々」、「醜い男」、「嵐」です。結局、これらは二人の間に起きた諍いにより、本の挿絵として出版されることはありませんでしたが、後にデルヴォーが協力者とともに水彩を施し、単独の作品として完成(1978~79年)させました。妖艶な女性から骸骨のモチーフ、そして奇怪な遠近感の持つ空間など、お馴染みのデルヴォーらしい空想世界が淡い水彩にて美しく描かれています。
横浜美術館のデルヴォーと言えば油彩の大作、「階段」(1948)が有名ですが、まさかその版画も所蔵していたとは知りませんでした。何はともあれデルヴォー好きには嬉しい展示です。
今年度、第2期目のコレクション展は、年内の12月9日まで開催されています。(8/24)
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とくにデルヴォーの新しい面(わたしにとっては)が印象的でした。
>デルヴォーの新しい面(わたしにとっては)が印象的
「これがデルヴォー?」というような作品もありましたね。
何年か前に回顧展もあったそうですが、そろそろ私もデルヴォーをまとめて拝見したいです。
企画展よりこっちの方が楽しみ!なーんて...。
デルヴォーは大好きなもので、これは嬉しい展示でした。
浜美はシュルレアリスムに強いなと感じるのですが、
今度はそのシュルレアリスムの展覧会なのですよね。
もしかしたら「階段」も出るかもしれません。
記事にはしませんでしたが、今回の常設は近代日本画も充実しています。時間をかけてごゆっくりどうぞ!