「ミロとデルヴォーの版画 - コレクション展 第2期 - 」 横浜美術館

横浜美術館横浜市西区みなとみらい3-4-1
「ミロとデルヴォーの版画 - コレクション展 第2期 - 」
7/11-12/9

デルヴォーの版画を見たのは初めてでした。現在開催中の横浜美術館の常設展示(第2期)に、彼の3つの連作版画シリーズ、全16点が紹介されています。



今回展示されているのは、デルヴォーがベルギーの詩人、クロード・スパークの短編集の挿絵として手がけた(1948年)3つの作品、「最後の美しい日々」、「醜い男」、「嵐」です。結局、これらは二人の間に起きた諍いにより、本の挿絵として出版されることはありませんでしたが、後にデルヴォーが協力者とともに水彩を施し、単独の作品として完成(1978~79年)させました。妖艶な女性から骸骨のモチーフ、そして奇怪な遠近感の持つ空間など、お馴染みのデルヴォーらしい空想世界が淡い水彩にて美しく描かれています。

横浜美術館のデルヴォーと言えば油彩の大作、「階段」(1948)が有名ですが、まさかその版画も所蔵していたとは知りませんでした。何はともあれデルヴォー好きには嬉しい展示です。

今年度、第2期目のコレクション展は、年内の12月9日まで開催されています。(8/24)
コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
ミロ・デルヴォー (とら)
2007-08-31 10:45:33
ここでお目にかかれるとは思いませんでした。
とくにデルヴォーの新しい面(わたしにとっては)が印象的でした。
 
 
 
Unknown (はろるど)
2007-08-31 22:21:02
とらさんこんばんは。

>デルヴォーの新しい面(わたしにとっては)が印象的

「これがデルヴォー?」というような作品もありましたね。
何年か前に回顧展もあったそうですが、そろそろ私もデルヴォーをまとめて拝見したいです。
 
 
 
そろそろ行きます (ogawama)
2007-08-31 23:20:23
画像の作品素敵ですね。
企画展よりこっちの方が楽しみ!なーんて...。
 
 
 
Unknown (はろるど)
2007-09-01 23:07:57
ogawamaさんこんばんは。

デルヴォーは大好きなもので、これは嬉しい展示でした。
浜美はシュルレアリスムに強いなと感じるのですが、
今度はそのシュルレアリスムの展覧会なのですよね。
もしかしたら「階段」も出るかもしれません。

記事にはしませんでしたが、今回の常設は近代日本画も充実しています。時間をかけてごゆっくりどうぞ!
 
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