都内近郊の美術館や博物館を巡り歩く週末。展覧会の感想などを書いています。
はろるど
「Relight Days」 六本木ヒルズけやき坂
六本木ヒルズけやき坂
「Relight Days」
3/11-3/13
六本木ヒルズで開催中の「Relight Days」を見てきました。
六本木ヒルズけやき坂にあるパブリックアートの「Counter Void」。光を用いたデジタルカウンターです。作者は現代美術家の宮島達男。設置以来、ひたすら1から9の数字を表示し、点滅を繰り返しては、半ば時を刻んできました。
全ての転機は2011年の東日本大震災でした。かの状況下において宮島は消灯を決断。節電、ないし犠牲者への鎮魂の意味があったそうです。あれから5年。カウンターは一度も点灯することがありませんでした。
その「Counter Void」が今年、3月11日から3日間の限定で再点灯しています。
「Counter Void」はけやき坂の交差点の下、ちょうどテレビ朝日の南側に位置します。TSUTAYAの向かいです。作品は壁の全体。巨大です。全長50メートル、高さも5メートルに及びます。
そもそもの作品のテーマは「生と死」。なお再点灯を決めたのは宮島本人ではありません。今回の「Relight Days」を企画し、「3.11後の社会について考え、アクションを起こすことを目指す」(公式サイトより)という、「Relight Committee(リライトコミッティー)」が主体となって進行しました。
再点灯したのは震災から5年目の3月11日の夕方18時。点灯式も行われ、宮島本人も立ちあったそうです。さらに3日間の間には各種参加型プログラムのほか、トークセッションなども行われています。
【3月11日(金)】
「Counter Void」点灯式
作者である宮島達男より再点灯に関する挨拶を行い、作品前に集まった方々と共に再点灯の瞬間を迎えます。
時間:17:50~18:00
【3月12日(土)】
Relight Committeeによる参加型プログラム *雨天中止
会場:六本木ヒルズけやき坂「Counter Void」前
・昼の部「Memento」:時間 14:00~16:00
記憶する・思い出す・忘れない・思い出の種などを意味する「Memento」をテーマに、朗読とチェロの演奏や参加型パフォーマンスなどを行います。
・夜の部「Reflection」:時間 18:00~20:00
反射・反響・反映・影響などを意味する「Reflection」をテーマにしたサウンドインスタレーションやワークショップなどのプログラムが開催されます。
【3月13日(日) トークセッション】
Relight Project×MEDIA AMBITION TOKYO
Relight Session Vol.3「アート × 社会ー見えないものを想像する」
時間:14:00 ~16:00 (開場13:30)
会場:TSUTAYA TOKYO ROPPONGI
定員:40名
登壇者:宮島達男(アーティスト/Relight Project メンバー)
ドミニク・チェン(起業家/情報学研究者)
菊池宏子 (NPO法人インビジブル クリエイティブディレクター/Relight Project メンバー)
私が出向いたのは3月12日(土)の夕方です。諸々の都合もあり、イベント時間外での観覧でした。
淡々と時を刻むデジタルカウンター。一度、付いてしまえば、それが当たり前の光景のようにも見えます。実際、殆どの方が特に立ち止まりもせず、通り過ぎていました。
「Relight Days」@六本木ヒルズけやき坂
しかし状況そのものは震災を切っ掛けに一変。いわば点灯することが非日常であり、消灯していることが日常となりました。しかも次にいつ点灯するのかについてのアナウンスもなく、作品の行く末は今をもって全く見通せません。
振り返ってみれば、何も作品云々ではなく、日々の生活も同じようなものかもしれません。当たり前だったことが失われもした東日本大震災。まばゆく点灯する作品に見入りながらも、どこか一抹の不安を感じてなりませんでした。
消灯は13日の深夜24時です。ひっそりと何事もなかったように消えるのでしょうか。
「Relight Days」は3月13日まで開催されています。
「Relight Days」 六本木ヒルズけやき坂「Counter Void」前
会期:3月11日(金)~ 3月13日(日)
休館:会期中無休。
時間:会期中点灯。
料金:無料
場所:港区六本木6-10-1 六本木ヒルズけやき坂「Counter Void」前
交通:東京メトロ日比谷線六本木駅より地下コンコースにて直結。都営大江戸線六本木駅より徒歩10分。都営地下鉄大江戸線麻布十番駅より徒歩10分。
「Relight Days」
3/11-3/13
六本木ヒルズで開催中の「Relight Days」を見てきました。
六本木ヒルズけやき坂にあるパブリックアートの「Counter Void」。光を用いたデジタルカウンターです。作者は現代美術家の宮島達男。設置以来、ひたすら1から9の数字を表示し、点滅を繰り返しては、半ば時を刻んできました。
全ての転機は2011年の東日本大震災でした。かの状況下において宮島は消灯を決断。節電、ないし犠牲者への鎮魂の意味があったそうです。あれから5年。カウンターは一度も点灯することがありませんでした。
その「Counter Void」が今年、3月11日から3日間の限定で再点灯しています。
「Counter Void」はけやき坂の交差点の下、ちょうどテレビ朝日の南側に位置します。TSUTAYAの向かいです。作品は壁の全体。巨大です。全長50メートル、高さも5メートルに及びます。
そもそもの作品のテーマは「生と死」。なお再点灯を決めたのは宮島本人ではありません。今回の「Relight Days」を企画し、「3.11後の社会について考え、アクションを起こすことを目指す」(公式サイトより)という、「Relight Committee(リライトコミッティー)」が主体となって進行しました。
再点灯したのは震災から5年目の3月11日の夕方18時。点灯式も行われ、宮島本人も立ちあったそうです。さらに3日間の間には各種参加型プログラムのほか、トークセッションなども行われています。
【3月11日(金)】
「Counter Void」点灯式
作者である宮島達男より再点灯に関する挨拶を行い、作品前に集まった方々と共に再点灯の瞬間を迎えます。
時間:17:50~18:00
【3月12日(土)】
Relight Committeeによる参加型プログラム *雨天中止
会場:六本木ヒルズけやき坂「Counter Void」前
・昼の部「Memento」:時間 14:00~16:00
記憶する・思い出す・忘れない・思い出の種などを意味する「Memento」をテーマに、朗読とチェロの演奏や参加型パフォーマンスなどを行います。
・夜の部「Reflection」:時間 18:00~20:00
反射・反響・反映・影響などを意味する「Reflection」をテーマにしたサウンドインスタレーションやワークショップなどのプログラムが開催されます。
【3月13日(日) トークセッション】
Relight Project×MEDIA AMBITION TOKYO
Relight Session Vol.3「アート × 社会ー見えないものを想像する」
時間:14:00 ~16:00 (開場13:30)
会場:TSUTAYA TOKYO ROPPONGI
定員:40名
登壇者:宮島達男(アーティスト/Relight Project メンバー)
ドミニク・チェン(起業家/情報学研究者)
菊池宏子 (NPO法人インビジブル クリエイティブディレクター/Relight Project メンバー)
私が出向いたのは3月12日(土)の夕方です。諸々の都合もあり、イベント時間外での観覧でした。
淡々と時を刻むデジタルカウンター。一度、付いてしまえば、それが当たり前の光景のようにも見えます。実際、殆どの方が特に立ち止まりもせず、通り過ぎていました。
「Relight Days」@六本木ヒルズけやき坂
しかし状況そのものは震災を切っ掛けに一変。いわば点灯することが非日常であり、消灯していることが日常となりました。しかも次にいつ点灯するのかについてのアナウンスもなく、作品の行く末は今をもって全く見通せません。
振り返ってみれば、何も作品云々ではなく、日々の生活も同じようなものかもしれません。当たり前だったことが失われもした東日本大震災。まばゆく点灯する作品に見入りながらも、どこか一抹の不安を感じてなりませんでした。
消灯は13日の深夜24時です。ひっそりと何事もなかったように消えるのでしょうか。
「Relight Days」は3月13日まで開催されています。
「Relight Days」 六本木ヒルズけやき坂「Counter Void」前
会期:3月11日(金)~ 3月13日(日)
休館:会期中無休。
時間:会期中点灯。
料金:無料
場所:港区六本木6-10-1 六本木ヒルズけやき坂「Counter Void」前
交通:東京メトロ日比谷線六本木駅より地下コンコースにて直結。都営大江戸線六本木駅より徒歩10分。都営地下鉄大江戸線麻布十番駅より徒歩10分。
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