「高橋大輔 絵画の田舎」 アルマスギャラリー

アルマスギャラリー
「高橋大輔 絵画の田舎」
4/28-6/2



アルマスギャラリーで開催中の高橋大輔個展、「絵画の田舎」へ行ってきました。

2005年に東京造形大学造形学部美術学科を卒業後、絵画表現にて独自の境地を切り開いてきた高橋ですが、ともかく思わず仰け反ってしまうほど強烈なインパクトのある作品を描いています。

一目瞭然、凄まじいのは、絵具の厚み、そして盛り方です。



黄色や緑、時に水色など原色に眩しい絵具は、時に支持体のパネルの倍の高さにまで盛り上がっています。

そのデコラティブは様相はもはや工芸的とも言えるのではないでしょうか。重ね合いまたせめぎあう色は、時にオールオーバー的な構成をとりつつも、もっと自由自在に、それこそ支持体から伸びる触手のように広がっていました。



絵具は言わば肉感的です。また一見、力強くまた激しく見える筆致ですが、目を凝らすと丁寧に色を重ねた部分や、細かくまた素早くザワザワとうごめくような部分が開けてくるのではないでしょうか。

絵具の盛りは当然ながら大胆ですが、個々の色面は意外にも繊細です。また表面的には固まっているものの、柔らかくも見える絵具は、どこか触りたいという触知的な欲求を喚起させます。



常日頃、絵画というと平面作品だと認識してしまいますが、本来的には支持体と絵具という三次元の立体であったということを痛感させられました。もはや絵画上のモチーフは絵具そのものであるとも言えるのかもしれません。



また必ずしも全てではありませんが、多くの作品において暖色系の絵具が用いられているからか、非常に快活な印象を与えられます。まもなく迎える初夏の強い陽射しを感じました。

制作風景などが手短かにyotubeにアップされています。こちらも是非ご覧ください。

Daisuke TAKAHASHI exhibition teaser 高橋大輔個展 紹介ムービー 2012.4-6


アルマスギャラリーは金・土・日のみのオープンです。6月2日まで開催されています。


*清澄のギャラリーコンプレックスのすぐ近くです。

「高橋大輔 絵画の田舎」 アルマスギャラリー
会期:4月28日(土)~6月2日(土)
休館:月~木曜日。*金・土・日のみオープン。
時間:12:00~19:00
住所:江東区清澄2-4-7
交通:東京メトロ半蔵門線、都営地下鉄大江戸線清澄白河駅A3出口より徒歩5分。
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