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「エルネスト・ネト」展 ギャラリー小柳+小山登美夫ギャラリー 8/12

ギャラリー小柳中央区銀座1-7-5 小柳ビル8階)
小山登美夫ギャラリー江東区清澄1-3-2 7階)
「エルネスト・ネト」展
8/1-31(小山登美夫ギャラリーは26日まで) 

ポリウレタン繊維の布を用いたインスタレーションを手がけるブラジル人アーティスト、エルネスト・ネトの個展です。銀座一丁目のギャラリー小柳と、清澄にある小山登美夫ギャラリーの両方で開催されています。



ギャラリー小柳では、まるで天幕のような布状の立体作品が待ち構えています。もちろんその中へと入ることも可能です。少し狭い入口から奥へと進むと、意外なほど広い空間が待ち構えている。そして床にはフカフカのクッション。その上で無造作に転がっているのは人形でしょうか。どれも中に小さなビーズが入っています。握ってみるとどれも弾力感があって、なかなか手触りが良い。天幕全体を含めて、思わず頬ずりしたくなるような質感があるのも興味深いと思いました。

天幕の中では、まるで重しのようなオブジェがいくつもぶら下がっています。空間全体を鍾乳洞と見立てれば、ちょうどこれは上から垂れ下がる石筍です。また、オブジェの中には強く香るものがありました。ハーブでも入っているのでしょうか。ピンク色をした薄い半透明の布地から差し込んでくる淡い光。胎児が母親の体内で守られているイメージがわいてきます。中にいるのが心地良いインスタレーションです。

小山登美夫ギャラリーでは、布製のオブジェが、まるでアメーバのように四方八方へ伸びながら吊り下がっています。生き物の触覚のような生々しさ。布が皮膚となり、全体が大きな未知の生命体にも見えてくる。実に奇妙な格好をしています。

ギャラリー小柳では8月いっぱいまで、また小山登美夫ギャラリーでは今月26日まで開催されています。どちらか一方をと問われれば、小柳の方をおすすめしたいです。
コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )
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コメント
 
 
 
不思議な胎内空間 (テツ)
2006-08-14 14:03:04
ギャラリー小柳の展示を見に行きました。私も未知の生物の胎内に包まれているような気分になりました。あのハーブはラベンダーとカモミールだそうです。香りの鎮静作用が作品の魅力を増していましたね。

東京近美のボディ・ノスタルジア展の時よりも小規模でしたが、インティメイトな感じがしてよかったと思います。
 
 
 
Unknown (はろるど)
2006-08-14 22:32:32
テツさん、こんばんは。



>ハーブはラベンダーとカモミール



ありがとうございます。やはりハーブでしたか。

とても良い香りがしていましたよね。

握りしめると手へ香りがうつりました。



>ボディ・ノスタルジア展の時よりも小規模



何と!あの時にも展示がありましたか。

その展覧会へは行っているはずですが、

恥ずかしながら全く記憶にありません…。

次回、どこかでネトの作品へ出会うことがあれば、

強く印象に残ると思います…。惜しいことをしました…。
 
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