学ぶ喜びを生きる力に☆奥田塾

三重県桑名市にある小さな英語塾・奥田塾のブログです。テーマは、学ぶ!楽しむ!分かち合う!

日本語の授業~漢字で脳トレ!?

2021年06月23日 | 日本語教師
前回の記事「日本語の授業~漢字のふりがな」の続きです。

習った漢字を定着させるためには、やはり何度もその漢字に出会うことが必要ですよね。
僕が実践しているのは、漢字のテキストの練習問題を使って、定期的に無理やり (^^;) 出会わせるという方法です。

例えば、「留学生のための漢字の教科書・中級700」というテキストなら、漢字の読みを書かせる問題「よみましょう」を活用します。(↓)



ふりがなのない文章を表示し、コーラスで読ませた後で、ふりがなを表示して、読み方が合っていたかどうかをチェック。
ひたすらこれを繰り返します。

漢字が得意な学生は、常にフライング気味にどんどん声を出します。
一方で、ただポカンとスクリーンを眺めているだけで、声を出すタイミングを逃してしまっている学生もいたり…。
それでも、うまくスピードをコントロールしてやると、クラス全体の声がだんだんそろってきて、何とも言えない一体感が生まれます。
漢字が苦手な学生も、周りの友達に手を引っ張ってもらいながら、何とか遅れずに走り続けている、という状態でしょうか。
「がんばれ~!がんばれ~!」と声援を送りたくなりますよね~。(^^)/

ほかにもこの練習には良い点があります。
それは、文脈から読み方が推測できる場合もあるという点です。
例えば、「要ります」だけでは読めなくても、「許可がいる」という表現を知っている学生は、「許可が要ります」を見て「おそらく『いります』だろうな」と予想して読むことができるのです。
もちろんその前の段階で、「許可」を見て「あれっ、これ、何と読むんだっけ?」と脳をフル回転させて闘っている学生もたくさんいます。
この「努力して思い出そうとする行為」は脳の活性化に大いに役立つということもよく知られていますよね。

では、ここで結論を言います!

「ふりがななしの漢字を含む文を声を出して読む」という練習には、脳が大喜びするような活動がいっぱい詰まっている!
\(^o^)/

授業開始時のウォームアップとしてやるのもよし。
授業中のちょっとしたスキマ時間に、気分をリセットするためにやるのもよし。
授業終了直前の「5分くらい時間が余ったなあ」というときにもおススメです。

僕はこの練習を、こっそり「漢字で脳トレ・元気100倍プロジェクト」と呼んでいます。
(*^^*)

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