学ぶ喜びを生きる力に☆奥田塾

三重県桑名市にある小さな英語塾・奥田塾のブログです。テーマは、学ぶ!楽しむ!分かち合う!

技能実習生 Mさんの思い

2018年02月17日 | 日本語教師
さいしょうに かみさまに かんしやそ したいと おもいます
せんせいたいち そして かんしやの すたっふの みなさみに
ここら からの かんしやほ のべたいと おもいます
わたしたちに とって にほんに いくことは
ほんとうに おおきな ちやんす でした
そして みなさまの おかげで
わたしは のずみが かたうように ならいました
せんせい わたしは あきらみまい ことは やくそこします


僕が教えている日本語学校の生徒だったMさんが書いた作文です。
彼はフィリピン出身の40歳。
奥さんと8歳の娘さんを国に残し、技能実習生として日本にやって来ました。
すでに約1か月間の日本語研修を終え、現在は大阪にある自動車整備工場で働いています。

「最初に神様に感謝をしたいと思います。
先生たち、そして、会社のスタッフの皆様に
心からの感謝を述べたいと思います。
私たちにとって日本に行くことは
本当に大きなチャンスでした。
そして皆様のお陰で
私は望みがかなうようになりました。
先生、私はあきらめないことを約束します」

胸が熱くなります。

彼は教室の一番前の席で、いつも本当に熱心に学んでいました。


厚生労働省の発表によると、2017年10月時点の外国人労働者数は約128万人。
前年より18%の大幅増で、過去最多を更新したとのこと。
人手不足に悩む企業が外国人を積極的に受け入れている現状が浮かび上がってきます。

以下、1月27日の中日新聞の記事からの抜粋です。

「特に留学生のアルバイトや、技術の海外移転を名目とした技能実習生の伸びが大きく、ともに前年より20%以上増えた。
政府は高度な専門知識を持つ外国人の活用を推進しているが、実際は低い賃金で単純労働に従事する人の方が増えている。
国籍別にみると、中国が最多の372,263人(前年比8%増)で全体の29%。
次ぐベトナムが240,259人(同40%増)と急伸し、19%を占めた」

この国が、Mさんを温かく受け入れ、その思いに寄り添う国であってほしい。
そう強く願わずにはいられません。
コメント
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