学ぶ喜びを生きる力に☆奥田塾

三重県桑名市にある小さな英語塾・奥田塾のブログです。テーマは、学ぶ!楽しむ!分かち合う!

2021年度[英語入門]小6コースのご案内

2021年06月29日 | 奥田塾授業案内
奥田塾の中学生コースに通ってくれている、ある塾生のお母さんからのリクエストを受け、今年度は久しぶりに「小6コース」を開講しています。
6月からのスタートで、現在受講しているのは、その塾生の妹さん1人だけです。
[7月12日現在、受講生は2人です。(7月12日追記)]
今は、塾での対面授業と、自宅でのオンライン授業(Zoom利用)を交互に行っています。
できれば常に対面で授業をしたいのですが、オンライン授業ならではの良さ(=発音時の口の形や動きが確認できること)もあるため、当面は今のまま、対面とオンラインの併用で進める予定です。

「英語ができたら楽しいだろうな…」と感じている小学6年生の皆さん。
皆さんの「学びたい」を全力で応援します。
よろしくお願いします!


【 2021年度[英語入門]小6コース 】

◇授業形式: 少人数グループ一斉授業(生徒4人まで)
◇授業日時: 月曜日/17:30~18:15、1コマ45分×月3回
◇使用テキスト: ①学研「小5英語をひとつひとつわかりやすく」、②学研「小6英語をひとつひとつわかりやすく」(①を終えた後、②に進みます。)
◇学習内容:
上記のテキストに沿って進めます。
一番の目標は英語の音に慣れることです。
そのために、「音声を聞いて考え、絵や文字を見て考え、言葉の使い方のルールを理解した上で、声を出して言ってみる、話してみる」という活動を大切にします。
また、学んだ知識を定着させるために、「単語や文章を書く」という活動も取り入れます。
◇月謝: 4,000円 ※教材費別
◇その他:
 *無料体験学習を実施しています。
 *1対1の個人授業(オンライン)も可能です。


◎お問い合わせ、お申し込みはメールでお願いいたします。
  y.okuda363@gmail.com
〔奥田塾〕 三重県桑名市東方1454 (桑名高校グラウンド東)


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心が柔らかくなる(마음이 부드러워진다)

2021年06月26日 | 韓国・韓国語
韓国語版「ちょっといい話」第6弾をお届けします。
今回も前回に続き、「MBCラジオ・FM4U」の「오늘아침 정지영입니다」という番組のオープニングトークからです。

心が柔らかくなる마음이 부드러워진다)」というタイトルをつけました。
6月18日に放送されたものです。

*  *  *  *  *

가까운 동료 한 분이 업무 차 사람을 만났는데 그 상대방이 어린 아들을 데리고 나왔대요.
(ある親しい同僚が、仕事で人と会ったとき、その相手が幼い息子を連れて来たというのです。)

빠르게 볼일 마치고 헤어지는데 그 아이가 슬그머니 손을 잡아서 깜짝 놀랐다고 합니다.
(用事が早く終わって、別れ際に、その子がそっと手を握ってきたのでちょっとびっくりしたといいます。)

그리고 그런 이야기를 했어요.
(そしてこんな話をしてくれました。)

그렇게 어린 아이의 손을 잡아 본지가 정말 오랜만이었다고.
(あんなふうに幼い子どもの手を握ったのは本当に久しぶりだった。)

아이의 작고 부드러운 손 그 감촉 떠올리니 괜히 마음 폭신폭신해지는 것 같았어요.
(幼い子どもの小さくて柔らかい手の感触を思い出し、何となく心がふんわり柔らかくなったような気がしたと。)

사람 마음 참 단순해요.
(人の心は本当に単純です。)

부드러운 걸 만나면 덩달아 부드러워지거든요.
(柔らかいものに触れると、同じように心も柔らかくなるのです。)


《表現コーナー》
今回初めて出会った表現がいくつかありました。
~차」…〔主に漢字語の動作性名詞について〕~のために
폭신폭신」…ふわふわ、ふかふか
덩달아」…(他人の言動に)つられて、同調して

*  *  *  *  *

「柔らかいものに触れると、心が柔らかくなる」

見事に真理を言い当てているなぁ…という気がします。

以前、こんな歌を紹介しました。

「♪ だれかを すきになると 心が やわらかくなる ♪」
(以前の記事 ⇒「おひさまになりたい」)

これもまた「異議なし!」ですよね。

「人を好きになる」=「柔らかいものに触れる」

確かにそうかも…。(*^^*)

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日本語の授業~漢字で脳トレ!?

2021年06月23日 | 日本語教師
前回の記事「日本語の授業~漢字のふりがな」の続きです。

習った漢字を定着させるためには、やはり何度もその漢字に出会うことが必要ですよね。
僕が実践しているのは、漢字のテキストの練習問題を使って、定期的に無理やり (^^;) 出会わせるという方法です。

例えば、「留学生のための漢字の教科書・中級700」というテキストなら、漢字の読みを書かせる問題「よみましょう」を活用します。(↓)



ふりがなのない文章を表示し、コーラスで読ませた後で、ふりがなを表示して、読み方が合っていたかどうかをチェック。
ひたすらこれを繰り返します。

漢字が得意な学生は、常にフライング気味にどんどん声を出します。
一方で、ただポカンとスクリーンを眺めているだけで、声を出すタイミングを逃してしまっている学生もいたり…。
それでも、うまくスピードをコントロールしてやると、クラス全体の声がだんだんそろってきて、何とも言えない一体感が生まれます。
漢字が苦手な学生も、周りの友達に手を引っ張ってもらいながら、何とか遅れずに走り続けている、という状態でしょうか。
「がんばれ~!がんばれ~!」と声援を送りたくなりますよね~。(^^)/

ほかにもこの練習には良い点があります。
それは、文脈から読み方が推測できる場合もあるという点です。
例えば、「要ります」だけでは読めなくても、「許可がいる」という表現を知っている学生は、「許可が要ります」を見て「おそらく『いります』だろうな」と予想して読むことができるのです。
もちろんその前の段階で、「許可」を見て「あれっ、これ、何と読むんだっけ?」と脳をフル回転させて闘っている学生もたくさんいます。
この「努力して思い出そうとする行為」は脳の活性化に大いに役立つということもよく知られていますよね。

では、ここで結論を言います!

「ふりがななしの漢字を含む文を声を出して読む」という練習には、脳が大喜びするような活動がいっぱい詰まっている!
\(^o^)/

授業開始時のウォームアップとしてやるのもよし。
授業中のちょっとしたスキマ時間に、気分をリセットするためにやるのもよし。
授業終了直前の「5分くらい時間が余ったなあ」というときにもおススメです。

僕はこの練習を、こっそり「漢字で脳トレ・元気100倍プロジェクト」と呼んでいます。
(*^^*)
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日本語の授業~漢字のふりがな

2021年06月22日 | 日本語教師
パワーポイントで表示する文章中の漢字にふりがなを付けるか付けないか。
付けるとしたら、どの程度まで付けるのか。
悩ましい問題ですよね。
学生たちのことを考えると、ずっとひらがなだけを使っていては、せっかく習った漢字が定着しないし、一切ふりがななしではストレスが多くなるだろうし。
僕の場合、そのあたりのバランスを取りながら、漢字の学習の進み具合に応じて、ふりがなを付ける付けないを判断しています。

例えば、初級学習者の場合、漢字を全く使わないこともあります。(↓)




では、漢字の学習がある程度進んだ中級以上の学習者が対象の場合はどうするか。
基本的な考え方は、「できる限り漢字を使う。そして使う以上は、できる限りふりがなを付けない」です。
その時点で既に学習済みの漢字かどうかは、その都度漢字のテキストを見てチェックします。
もちろん、学生全員が習った漢字を全て覚えているということはありえませんが、それでも一応授業の中で扱った漢字は学習済みとし、ふりがなは付けません。


◆以前の記事「日本語の授業・実況中継 1-1」で紹介した【スライド2】を例にとって見てみます。(↓)



「多い」「野菜」は漢字のテキストで学習済みです。
「外食」「不足」は語いとしては既習ですが、漢字としては未習語なのでふりがなを付けました。


◆「日本語の授業・実況中継 1-2」の【スライド5】です。(↓)
いったん音で導入したあと、その確認のために文字を提示する場合は、耳に残っている音と文字を結びつけて考えさせるためにも、既習、未習にかかわらず、敢えてふりがなを付けないことが多いです。




◆前回の記事「日本語の授業~語い指導」で紹介したスライドです。(↓)
「費用や…」「夕食の…」「趣味に…」などは、言葉で説明した後で文字を提示するので、ふりがながなくても、ほぼ問題ありません。



水色の部分もほとんどが既習の漢字なので、パッと表示して「はい、読んでください」でOK。
「迷惑」だけはふりがなを付けましたが、付けずに出して「だれか読める人いますか?」でもいいと思います。
漢字が得意な学生が、クラスの中で「漢字博士」としての地位を確固たるものにする手助けをしてあげます。(^^)/

もう一点、ふりがなを付ける位置についてです。
本来は漢字の上に付けるのが一般的ですが、手間を省くために、漢字の下につけたり、上のスライドの「費用」や「迷惑」のように、漢字の右側に付けたりします。
幸いこれまで学生たちの間から「見にくい」などの声が上がったことは一度もないので、今後もこのまま続けるつもりです。

*  *  *  *  *

大学や専門学校へ進んだ卒業生の「教科書の漢字が読めなくて大変です」という声を聞くと、日本語学校時代にもっともっと漢字が読めるようにしてあげなきゃ…と思います。

習った漢字を何とか定着させたい。
そのために僕が微力ながら実践していることを、次回の記事で紹介します。
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日本語の授業~語い指導

2021年06月15日 | 日本語教師
先週は「日本語の授業・実況中継」と題して中級文法の授業の進め方を紹介しましたが、今回は語い指導の方法についてです。
(先週の記事はコチラ ⇒ 「日本語の授業・実況中継 1-1」)

語い指導(中級レベル以上)の授業準備は、この4冊の小学生向け国語辞典から始まります。




例えば、「自慢(する)」という言葉を教えたい場合、まずそれぞれの辞書の「自慢」に関する記述に目を通します。



「自分のことや自分に関係のあることを他の人にほこること」(「ほこる」が未習語)
「自分のことを他人に示して、得意になること」「自分のことや自分のものを、とくいになってしゃべったり、見せたりすること」(「サッカーが得意です」の「得意」は理解できても、「得意になる」が難しい)
一番わかりやすいのは「自分のものや自分のことを、自分でほめること」なので、それらしい絵を添えて、これを「自慢」の定義として使うことにします。



次に、例文をチェックすると…
「自慢話」「自慢の作品」「妹は自分のかいた絵を自慢している」「成績を自慢する」「うでまえを自慢する」が出ています。
「こと」を自慢する例文は、シンプルでわかりやすい「成績を自慢する」で決まりです。
口頭で「テストで100点をとったことを―」なども付け加えます。
「もの」の自慢は「妹は自分のかいた絵を―」がよさそうですが、学生たちにとってあまり身近な例とは言えないので、「Aさんは恋人にもらったバッグを自慢している」に変えました。
最後に、「でもね、あまり自慢はしないほうがいいですよ~。どうしても自慢したいときは、笑顔で『ちょっと自慢してもいいですか?』と聞いてから、自慢してください!」と教えます。


二つ目の例は「費用や時間を使う」という意味の「かける」です。



「皆さんは何にお金をかけますか」「何に時間をかけますか」と質問をし、お金や時間をかける対象には「~に」という助詞を使うことを意識させます。
いくつか答えを引き出した上で、例文「夕食の準備に時間をかける」「趣味にお金をかける」を表示します。
このとき、他動詞「かける」と対になる既習の自動詞「かかる」にも触れ、「~かかる」「~かける」という助詞の違いを確認した上で、いくつか文を言わせます。
ここで、多義語としての「かける」の復習もしておきたいですね。
「何をかけますか」と質問すると、「待ってました~」とばかりに、さまざまな答えが返ってきます。
「電話をかけます」から始まり、「めがねをかけます」「しょうゆをかけます」「カレンダーをかけます」などなど。
最後に水色の部分を表示し、学生からは出にくかった「声を/心配を/迷惑をかけます」などの説明を加えて終了です。


三つ目の例は「つまずく」です。



こういう動作を表す語句は、やはりイラストを見せて理解させるのが一番です。
石につまずく」「階段でつまずく」で、「[もの]つまずく」「[場所]つまずく」という助詞の使い分けを押さえます。
そして、「つまずいて、ころんでしまいました」では、「つまずいて」という「て形」の確認をします。
応用練習として、「駅の階段でつまずいて、ころんで、けがをしてしまいました」のような長い文を作らせてみるのも面白そうですよね。

*  *  *  *  *

学生たちは、その日に学ぶ新出語句に母語訳をつける作業を前日の宿題としてやってきます。
時間も限られているため、授業で扱うのは、使用頻度の高い重要語句や使い方が難しい語句だけです。
ただし、使い方がそれほど難しくなくても、日常生活の中で耳にする機会の多い語句、使用する可能性が高いと思われる語句については必ず取り上げるようにしています。
今回の例でいうと、二つ目の「かける」のような語句です。
このとき、学んだ言葉を使って例文を作らせると、若者らしい自由な発想から、こちらの想像をはるかに超えた、驚くほど興味深い文が生まれたりもします。
(学んだ「文型」を使った例文作りは、使える状況や語彙に一定の制約がかかる場合もあるため、自由度が低くなります。)
また、その言葉を含む2~3往復の対話文をペアで考えさせ、全体の場で発表させるのも楽しいですよ。
クラスの雰囲気が一気に盛り上がります。
伸び伸びと「言葉の海」を泳ぎ回っている学生たちの姿は、やはり見ていて気持ちがいいです。

学生たちに泳ぎ方を教え、溺れそうになっている学生がいたら手を差し伸べる。
それが日本語教師の仕事なのかも…。
(*^^*)
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