パワーポイントで表示する文章中の漢字にふりがなを付けるか付けないか。
付けるとしたら、どの程度まで付けるのか。
悩ましい問題ですよね。
学生たちのことを考えると、ずっとひらがなだけを使っていては、せっかく習った漢字が定着しないし、一切ふりがななしではストレスが多くなるだろうし。
僕の場合、そのあたりのバランスを取りながら、漢字の学習の進み具合に応じて、ふりがなを付ける付けないを判断しています。
例えば、初級学習者の場合、漢字を全く使わないこともあります。(↓)
では、漢字の学習がある程度進んだ中級以上の学習者が対象の場合はどうするか。
基本的な考え方は、「できる限り漢字を使う。そして使う以上は、できる限りふりがなを付けない」です。
その時点で既に学習済みの漢字かどうかは、その都度漢字のテキストを見てチェックします。
もちろん、学生全員が習った漢字を全て覚えているということはありえませんが、それでも一応授業の中で扱った漢字は学習済みとし、ふりがなは付けません。
◆以前の記事「日本語の授業・実況中継 1-1」で紹介した【スライド2】を例にとって見てみます。(↓)
「多い」「野菜」は漢字のテキストで学習済みです。
「外食」「不足」は語いとしては既習ですが、漢字としては未習語なのでふりがなを付けました。
◆「日本語の授業・実況中継 1-2」の【スライド5】です。(↓)
いったん音で導入したあと、その確認のために文字を提示する場合は、耳に残っている音と文字を結びつけて考えさせるためにも、既習、未習にかかわらず、敢えてふりがなを付けないことが多いです。
◆前回の記事「日本語の授業~語い指導」で紹介したスライドです。(↓)
「費用や…」「夕食の…」「趣味に…」などは、言葉で説明した後で文字を提示するので、ふりがながなくても、ほぼ問題ありません。
水色の部分もほとんどが既習の漢字なので、パッと表示して「はい、読んでください」でOK。
「迷惑」だけはふりがなを付けましたが、付けずに出して「だれか読める人いますか?」でもいいと思います。
漢字が得意な学生が、クラスの中で「漢字博士」としての地位を確固たるものにする手助けをしてあげます。(^^)/
もう一点、ふりがなを付ける位置についてです。
本来は漢字の上に付けるのが一般的ですが、手間を省くために、漢字の下につけたり、上のスライドの「費用」や「迷惑」のように、漢字の右側に付けたりします。
幸いこれまで学生たちの間から「見にくい」などの声が上がったことは一度もないので、今後もこのまま続けるつもりです。
* * * * *
大学や専門学校へ進んだ卒業生の「教科書の漢字が読めなくて大変です」という声を聞くと、日本語学校時代にもっともっと漢字が読めるようにしてあげなきゃ…と思います。
習った漢字を何とか定着させたい。
そのために僕が微力ながら実践していることを、次回の記事で紹介します。
付けるとしたら、どの程度まで付けるのか。
悩ましい問題ですよね。
学生たちのことを考えると、ずっとひらがなだけを使っていては、せっかく習った漢字が定着しないし、一切ふりがななしではストレスが多くなるだろうし。
僕の場合、そのあたりのバランスを取りながら、漢字の学習の進み具合に応じて、ふりがなを付ける付けないを判断しています。
例えば、初級学習者の場合、漢字を全く使わないこともあります。(↓)
では、漢字の学習がある程度進んだ中級以上の学習者が対象の場合はどうするか。
基本的な考え方は、「できる限り漢字を使う。そして使う以上は、できる限りふりがなを付けない」です。
その時点で既に学習済みの漢字かどうかは、その都度漢字のテキストを見てチェックします。
もちろん、学生全員が習った漢字を全て覚えているということはありえませんが、それでも一応授業の中で扱った漢字は学習済みとし、ふりがなは付けません。
◆以前の記事「日本語の授業・実況中継 1-1」で紹介した【スライド2】を例にとって見てみます。(↓)
「多い」「野菜」は漢字のテキストで学習済みです。
「外食」「不足」は語いとしては既習ですが、漢字としては未習語なのでふりがなを付けました。
◆「日本語の授業・実況中継 1-2」の【スライド5】です。(↓)
いったん音で導入したあと、その確認のために文字を提示する場合は、耳に残っている音と文字を結びつけて考えさせるためにも、既習、未習にかかわらず、敢えてふりがなを付けないことが多いです。
◆前回の記事「日本語の授業~語い指導」で紹介したスライドです。(↓)
「費用や…」「夕食の…」「趣味に…」などは、言葉で説明した後で文字を提示するので、ふりがながなくても、ほぼ問題ありません。
水色の部分もほとんどが既習の漢字なので、パッと表示して「はい、読んでください」でOK。
「迷惑」だけはふりがなを付けましたが、付けずに出して「だれか読める人いますか?」でもいいと思います。
漢字が得意な学生が、クラスの中で「漢字博士」としての地位を確固たるものにする手助けをしてあげます。(^^)/
もう一点、ふりがなを付ける位置についてです。
本来は漢字の上に付けるのが一般的ですが、手間を省くために、漢字の下につけたり、上のスライドの「費用」や「迷惑」のように、漢字の右側に付けたりします。
幸いこれまで学生たちの間から「見にくい」などの声が上がったことは一度もないので、今後もこのまま続けるつもりです。
* * * * *
大学や専門学校へ進んだ卒業生の「教科書の漢字が読めなくて大変です」という声を聞くと、日本語学校時代にもっともっと漢字が読めるようにしてあげなきゃ…と思います。
習った漢字を何とか定着させたい。
そのために僕が微力ながら実践していることを、次回の記事で紹介します。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます