(「無事を祈る(1)」より続く)
彼女と二人で上った階段を、一人で下りた。
彼女の後ろ姿が、頭から離れなかった。
彼女は、名古屋近郊のどこかの工場で働いている中国人技能実習生。
来日してまだ2、3か月。
言葉も文化も違う慣れない土地での生活に、強いストレスを感じている。
職場の環境は想像していた以上に厳しい。
長時間労働で休日も少なく、心身ともに疲れ果てている。
寮での仲間との共同生活にもうまく馴染めず、孤立しがちだ。
つらい…。
故郷に帰りたい。
でも今はそれはできない。
どうしよう…。
とりあえず、ここから逃げ出そう!
確かお母さんの古い友だちが東京の池袋で中華料理屋をやってると言ってた。
そこに行けば何とかなるかもしれない。
そう思い立った彼女は、お昼休みの工場をそっと抜け出し、ほとんど着の身着のままで名古屋駅までやってきたのだ。
そんなことを考えていた。
これから彼女にどんな運命が待ち受けているのかは分からない。
僕の推測は全くの見当違いなのかもしれない。
いずれにしても、今の僕にできることはただ、彼女の無事を祈ることだけだ。
どうか無事でいてほしい。
何があっても、絶対に無事でいてほしい。
* * * * *
というわけで、風のように僕の目の前に現れ、風のように消えてしまった彼女。 (^^;)
無事に池袋にたどり着けたのか、今頃どこで何をしているのか、少し心配になります。
ひょっとすると、僕の考え過ぎなのかもしれませんね。
何かとても大事な用事ができたので、金曜日の午後から休みをもらって出かけた。
週末を東京で過ごして、日曜日の夜遅くにはちゃんと寮に戻り、月曜日からはまたいつも通り元気に仕事をしている。
…だったらいいな。
名前も知らないキミのことを、心から応援しています。
彼女と二人で上った階段を、一人で下りた。
彼女の後ろ姿が、頭から離れなかった。
彼女は、名古屋近郊のどこかの工場で働いている中国人技能実習生。
来日してまだ2、3か月。
言葉も文化も違う慣れない土地での生活に、強いストレスを感じている。
職場の環境は想像していた以上に厳しい。
長時間労働で休日も少なく、心身ともに疲れ果てている。
寮での仲間との共同生活にもうまく馴染めず、孤立しがちだ。
つらい…。
故郷に帰りたい。
でも今はそれはできない。
どうしよう…。
とりあえず、ここから逃げ出そう!
確かお母さんの古い友だちが東京の池袋で中華料理屋をやってると言ってた。
そこに行けば何とかなるかもしれない。
そう思い立った彼女は、お昼休みの工場をそっと抜け出し、ほとんど着の身着のままで名古屋駅までやってきたのだ。
そんなことを考えていた。
これから彼女にどんな運命が待ち受けているのかは分からない。
僕の推測は全くの見当違いなのかもしれない。
いずれにしても、今の僕にできることはただ、彼女の無事を祈ることだけだ。
どうか無事でいてほしい。
何があっても、絶対に無事でいてほしい。
* * * * *
というわけで、風のように僕の目の前に現れ、風のように消えてしまった彼女。 (^^;)
無事に池袋にたどり着けたのか、今頃どこで何をしているのか、少し心配になります。
ひょっとすると、僕の考え過ぎなのかもしれませんね。
何かとても大事な用事ができたので、金曜日の午後から休みをもらって出かけた。
週末を東京で過ごして、日曜日の夜遅くにはちゃんと寮に戻り、月曜日からはまたいつも通り元気に仕事をしている。
…だったらいいな。
名前も知らないキミのことを、心から応援しています。