嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

宛先を見失った手紙の中で

2009年01月31日 19時27分31秒 | 詩に近いもの
宛先を失なった手紙の中で、僕はもう一度涙の音の中で君の音を探す。
音の中に埋もれてしか、君の声が届かないように、
僕はずっと日常の中で君のことを忘れている
忘れているからこそ
僕は恥ずかしげもなく現実に浸っていられる
君を思い出すと僕はつらくなる

約束を破って生きている申し訳なさが少しちらついて、
弱い心は僕の背中を押そうとする。

正直言えば
今でも僕はわからない
君に会えた事は、僕を強くしたのか、それとも弱くしたのか。
ひとつ思い出すのは 君が弱くなるたび 僕は君を助けずにはいられなかったこと、
普段は強そうな君が、ときどき僕に弱さを見せて近付いてきてくれたこと。
その弱さに、僕は皮肉混じりの弱さでしか応えられなかったこと、
生物として、雄としてこれからを生きる自信がまるでなかったこと。

今の僕を思い返す。
冷静な目で、自分を見ようとする。

会いたい人が過去の君しか思いつかない自分にがっくりする。
僕は愚かな男だ。そして恥ずかしい男だ。
君を救えなかった弱さが、今も呪いとして燻っていることを思うと、
立ち止まる自分の姿ばかりが目に浮かんで、
僕は半ばやけっぱちの逃避行のように、
自分という駒を未来に捨て去りたくなる。

未来に逃げ込みたいんだと思う

明るくもない未来の幅を、精一杯広く照らして
誰にでも優しい自分を演じる。

声をかけてくれる人にだけ甘えようとする。
そして傷つけるほどの勇気も持てず、人の側を少し離れる。

ずっと同じことを繰り返しそうな自分にぞっと怯える。
多分、僕は誰のこともどうでもいいんだと思う。
だけど、もしかして、君だけは僕が自分よりも大切に出来るんじゃないかと疑って、疑って、疑ったんだ。

ただ、僕は君の存在を疑ったんだ。
















話をしよう。

ずっと未来の昔話をしよう。

一緒に行きもしない旅行の話をしよう。

生まれるはずのない子どもの話をしよう。

叶いそうもない夢の話をしよう。

出るはずのない、僕たちの遠い真っ黒な葬式の話をしよう。

切り裂かれた、暖かい家族の話をしよう。

僕が失なった目の話をしよう。

それがずっと、頭痛の夢になるように!

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