嘘の吐き方(うそのつきかた)
人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。
 



もし、苦しむ事で、人が何かの罪をあがなえるのだとしたら
僕は何をあがなうのだろう。
僕はここで、どんな贖罪とともにあるのだろう。

多くの人を傷つけてきた事は知っているけれど
それが直接僕を苦しめ、死に至らせるとは思えない
だけど、ただ漠然とそこにあり続けることを、
許せてしまうほど、僕は広い心を持ってはいない。

罪深い人間であることは知っている
人が生まれながらに持っている、野心的で、業の深いありようを、
好きになることも、嫌いになることもできないでいる
できないでいることが、やっと僕を僕として認めていられる。

もし、僕が自分の全ての欠点を許してしまい、
何もかもを認める事ができるなら、
むしろ僕はそれを堕落と感じるだろう。

だけどもし、このままずっと僕が僕のままで居る事を許されないのなら
ならばどうして、僕は他者をゆるせることに繋がるというのか、
あるいはまた、僕は他者を、許した事など、一度でもあったのだろうか?

めざとく面白いものを見つけて走る。
興味深い今だけを見つめていたいから、
僕は他人の意見なんかよりも、僕の感情を大事にしたいと思う。

未来というあやしげな他者がすり寄ってきても、
まだ何も知りたくないし、溶け合いたいとも思えない。
むしろただ、嫌悪感と共に、離れたいという気持ちの方が、今はずっと大きいだろう。

それでも僕は、明日を求めずには居られないのか。
明日を待つことでしか、僕は今を過ごす事に耐えられないのか。

昨日をずっと大事にしてきた。
昨日、ずっと遠い昔にした約束だけを、ずっと大事に抱える事が、
誠実さに繋がると信じていた。

約束は破られた。
他者の弱さと、わからない僕の心と、あまりにも巨大な現実に勝てないでいる、
ただそこにあるだけの呆然とした僕の無能さと、
白日の下に晒された、僕の卑怯さとともに。

嘘を愛する事はできない。
認める事も、許すことも、あがなうこともままならない。
それでも僕は現実の中で、中に浮いたままぽつんと今を見ている。
あり得ないような夢の続きも、現実の判断もおぼつかないまま、
灯籠のような現実と、過ぎ去るだけの夢を見ている。

「ずっと僕は 【 目 覚 め な い。】」

その深刻さだけが、僕を死んだような生の中で焦らせてゆく。
ジッと鈍い息を吐きながら、誰にも見つからないようにやり過ごす。
現実に見つからないように、ひたすら夢の中に隠れ続ける。
その暗闇に潜むありようこそが、

きっと僕の罪なのだと思う。


コメント ( 10 ) | Trackback ( 0 )


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コメント
 
 
 
もしもし、 (一会)
2008-11-16 18:26:49
田舎からです。
珍しいもので…。
歌声響く、憩いの広場。
蛙の笑いと母の眼差し。
見にくい舞台の中央で、
土星の模型が宙に浮く。
 
 
 
もしかして (はにゃ)
2008-11-23 15:41:29
情景で記事にレスしてるんですか?

単にひとりごとなんだろうか。
 
 
 
離れにて (一会)
2008-11-30 18:31:23
羽をむしる。ただ、むしる。
肉が笑う。ただ、笑う。
叩いて刻み、屑籠へ。
グロッケンは私。
星を見上げ、涙色に唄う。
光が滴を忘れぬように。

 
 
 
断食月です (一会)
2008-12-13 18:20:43
山で採ったヘビ。
回りながら、黒い血を吐く。
「グーだけかも」
E.T.が揺れる。
とぐろは佃煮に変わり、
ご飯の上でパーを出す!

 
 
 
ごめん。 (はにゃ)
2008-12-23 13:48:28
その調子で書かれても、僕には伝わりそうもないや。
何を表現しているのかが、全く見えてこない。
僕以外の、ここを見てる人に向けて書かれたものなら、放置でいいのかもしれんけど。

別にね、無理に僕の言葉の層に合わせて現実を見なくてもいいとは思う。

ただ、そのままの調子で書かれても、
何について書かれたものなのか、
何が伝えたかったのか、わかりそうもないと感じる。
なんというか、方向性の違いを感じるから。

まぁ、ここで独り言をつぶやく人は多いけどね。
僕も、別に無理にレスしなくてもいいんだろうけど。

今の僕では、君の言葉を読み解くことはできないと思うよ。
 
 
 
号外! (一会)
2009-01-02 18:11:18
「名誉」で、よだれ。
政治犯のグー。
人類代表。
でも、実験台。
だって空気吸ってる。
実は、一族全員。

 
 
 
高僧星雲の導き (一会)
2009-01-02 18:18:15
恐ろしいほどに、美しい。
究極の輝きは、伝説の味。
ダイナミックに空を駆ける
ウルトラマリンの戦士たち♪
壮大なメロディがラセンを包み、
猛スピードで*に向かう…。

 
 
 
うーん。 (はにゃ)
2009-01-05 18:39:37
何言ってるのかさっぱり。
想像力が尽きてきてんのかなぁ…
 
 
 
暑い、熱い、厚い! (一会)
2009-01-16 18:05:14
暑いのは、関西だから。
熱いのは、夢中になるせい。
厚いのは、恋愛感情。
宗教団体の夏祭り。
ハダカ踊りで、秋が来る。
 
 
 
初恋の人からはにゃさんへお手紙が届きました。 (初恋の人)
2009-03-04 20:49:00
はにゃ、元気にしてる?
今でも彼女ができるたびにインド人コスプレをさせていますか?なぜがインド人フェチだったはにゃをなつかしく思います。

束縛の激しいはにゃが重苦しくて、私が「もっと余裕がある人がいい」と宣告してお別れすることになったあの日から、もう17年が経ったのですね。月日が流れるのは早いものです。

あ、そうそう、お手紙を書いたのは何か理由があるわけではないんです。ひさびさに友達に会ったときにはにゃの話題になってなつかしかったので、思いつくままに手紙でも書こうかなって。

思い返してみると、あのころは二人とも子供っぽかったなぁという印象があります。はにゃは「ミニスカートは他の男の前ではダメ」とか言うし、子供っぽい私もそれに対抗して、黙って他の男を誘惑していたのを覚えています(浮気したか?んー、それはかわいそうだから内緒)。私は重苦しいはにゃを避けるようになっていたけど、もう少し他に方法がなかったものかと反省しています。

私はともかく、はにゃにとっては初恋でしたよね?最初のころのはにゃは「手つないでいい?」「キスしていい?」「髪の毛さわっていい?」とかいちいち聞くので、少し気持ち悪かったイメージがあります。それで「おれ優しいだろ」とも言っていましたけどね。勘違いとは恐ろしいものです。

はにゃの告白って、いきなり「付き合ってほしい。いつか結婚してほしい」でしたよね。それに引かずにOKすることができた私を思い出すと、正常な判断能力がなかったなぁと恥ずかしい気持ちになります(照)。

恋愛を総合的に考えれば、私ははにゃと付き合えてよかったなぁと思います。当時は少し恥ずかしかったし疲れたけれど、私が男性のように強くなれたのも、はにゃがどこか頼りなかったおかげだと思っています。

いろいろ書きましたが、私はそんなはにゃのことが好きでした。これからは、もう当時のように少女を追いかけるのはやめて(笑)、それなりの年齢の女性を真っ当に幸せにしてあげてください。

またいつか会いましょう。では。

P.S. はにゃが誕生日にくれた下着、そろそろ捨てていいですか?
 
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