嘘の吐き方(うそのつきかた)
人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。
 



恨みが蓄積されて心が歪んでいくのがわかるのに
自力じゃどうにもできない。
そもそも自分で自分の感情をコントロールしようという時点で
どっかの何かが間違ってるような気がしてならない。
だから僕は、間違ったままで
間違っている自分を表して
間違ったまま無くなっていけばいいはずだ。

過去を思い出すたびに
自分はいつもいびつな人間だった気がしてくる。
それでも、誰かを思い出すたびに、
日増しに恨みは蓄積されていって
結局それは何の救いにもならない。

だから僕は幸せが遠ざかるとしても
目の前にあるものを叩き壊すべきなのだ。
例えばそれが、誰かが大切にしているような、
固く閉じられた想いだったとしても。

ただ、幸いにして、僕は目の前になんの幸せもなく
目の前に誰か親切な人がいるわけでもない。
だから僕がせいぜい壊せるものがあるとすれば
自分自身で作り出した世界だけなのだ。
例えば必死で積み上げ続けた三角の土煙や
立て続けたドミノや
ずっと守り続けた日課のようなもの。

あるいはまた、
幼少より備わっている倫理観のようなもの。

あるいはまた、
人が人としてあるために作り出した尊厳のようなもの。

あるいはそれらの、
冒涜を冒涜とするための、
率魚された生命の船出のようなもの。

簡単に言えば
価値のない命をすりこぐための
永遠の呪縛で出来たすり鉢のようなもの。

そういうものを、満たしていくように
暴力的な悪意によって
僕は僕を壊していくのだと思う。

だけど僕には、どうにもできない。
また、どうにもならない。
ここにあるものは
虚しいばかりで、元々価値の無かったものだから
例え破壊し尽くしたとしても
誰からも、何からも、
何も奪い取ることはできない。

すなわちもって。

僕は、生きることが出来ない。

それは、わかっているけど…

だけど、僕は僕の価値を作り出すなにものをも持たない。
持ちたくない。持たされたくない。維持できない。
束縛されたくない。

ずっと透明な
誰からも見えない景色でありたい。
何からも発見されないような
歪な死のままでありたい。

破壊されても、いいのだと思う。
奪われることにも、壊されることにも、
この場所では慣れていかないといけないのだ。
与えられるものは、全て僕を壊すために用意されたものでしかないのだ。

帰りたい
還りたい
逃げ出したい。
この世界から居なくなりたい。

屁理屈でもいい。
弱くてもいい。
生きられなくてもいい。
痛みのない世界にしたい。
そしてまた、世界そのものを無に帰したい。

還れない。
救われない。
すべての記憶が、僕を想像力へ縛り付ける。

助けて欲しい。
君の想像力で。
世界に灯りをともすように。
静かな美意識が欲しい。


コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 記憶の音をた... 原点と雑音の... »
 
コメント
 
コメントはありません。
コメントを投稿する
 
名前
タイトル
URL
コメント
コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。