嘘の吐き方(うそのつきかた)

人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。

窓に映った部屋

2005年07月18日 20時29分26秒 | 駄文(詩とは呼べない)
窓に映った鏡の部屋で
君は幸せの祈りを考える
部屋は君のためにおぼろげな光を捧げる

決して壊れない
決して掴めない
だけども確かにそこにあろうとする
君だけの部屋を そこに映し出す

白い雪のような模様が舞い降りて
君の部屋を暗く白く染めようとしても
君が覗き込んだ部屋は
君だけの明かりをおぼろげに映し出す

日が差して昼が現れて
君の部屋が四角い家で包まれても
そこにある確かな格子の影は
君の輪郭を ゆっくりとなぞるだけ なぞるだけ

なぞるだけ

触れるようで触れない
汚されはしない 洗うことはできない

君は窓に映った自分の部屋で
もう一人の自分と 精一杯わらうだけ わらうだけ

笑うだけ

だけど君がぎゅっと握ったその手には
明日への切符が
しっかりと刻印されたから

だから大丈夫
きっと大丈夫
たぶん大丈夫

それでも君は、窓に映った部屋で
月明かりの部屋で
じっと何かを