嘘の吐き方(うそのつきかた)
人はみんな嘘をついていると思います。僕もそうです。このページが嘘を吐き突き続ける人達のヒントになれば幸いです。
 



約束の日を封印する鍵


最近、食欲が落ちている
食べる事に罪悪感を感じる時はまだ良い方で
時々味がわからなくなる

もっと深刻なのは
夜になると物が二重に見えたり
よく見えなくなったりすることかもしれない

そして時々、日本語が外国語のように曖昧な連続音で聞こえたりする

色んな場で様々なきっかけで
感覚が麻痺していく
予感は終わりを告げている

警報は鳴らない。

帰りたいという思いと
もう疲れた、と感じる気持ちが重なると
僕は実家に帰る事よりも
ブラックホールに還る事を思い出す

最近気付き始めた事だけど、
理解や伝搬を諦めると
社会生活は予想以上にうまくいく。
なんとなく時を淡々と過ごして
適当に仕事をして
口座の数値だけが増えていく

一人で部屋に籠もっていると
孤独感とは全く違う感情で泣き叫びたくなる
自分がどうしようもないほど愚かで、惨めで、
しかも他人が怖くて
刺激が怖くて
もう誰にも本音を言うことも
何かを知る事も理解する事もできない、
世界は僕とは全く違う場所で動いていくという事に
絶望感よりも、疲労感が増していく。

線路と電車の間の空間に、僕は時々どうしようもない魅力を感じる
自分の決めた死に方を遂行せずに、
ホームから飛び降りて
激しい痛みの中でバラバラになっていく自分を想像する

エネルギーが弱くなっている
新しさが不足している

だけど僕には、自分の価値を認める理由が一つも無い

考えることと伝えることを止めた時、
僕の体では何が起こるのだろうか

誰にも会いたくない

僕は静けさの中で鍵をかけた。


コメント ( 2 ) | Trackback ( 0 )