老後の練習

しのび寄るコドクな老後。オヂサンのひとり遊び。

『夏の邸宅』

2009-08-02 21:57:49 | アート
先週に続いて貴重な休日。来週末はニッポンからの出張者の相手をしなきゃならないし、その次の土曜は一つ締め切りのがあって休めないだろうから、朝から今日こそはアレやってコレやってと考えつつ、外の40℃近い熱風の中に出ていく気にもならず、そうこうしているうちに夜になった。いわゆる引きこもり。

で、家にある飛行機の機内誌とかを見ていたらこの人のことが載っていて、前から好きだったのでアマゾンで作品集を探したらいろいろ出ていることがわかって、その上海外にも配送してくれることもわかったので注文してみた。明日発送して水曜には届くというから世の中便利になったもんだ。

この本は作品集というよりは去年、白金の都立庭園美術館で開かれた展覧会の記録のようなものらしい。舟越さんの彫刻は目に特徴があると思うが、機内誌にのっていたインタビューによれば目に大理石の目玉を最後に入れるのだが、それを入れる前のほうが好きだというようなことを言っている。最後の仕上げで木の地肌に薄く白い絵の具を塗って目の部分だけが黒く何もない、その状態のほうがニンゲンとしての表情が豊かに感じられるということらしい。目は口ほどにものを言うが目がないのはそれ以上に語っているというのはわかるような気がする。

それにしても背中から羽が生えていたりとか、なんかわけのわからないものが突き出ていたりして明らかにヘンなのだが見ていてココロが休まる。

世襲

2009-08-02 10:39:05 | 風景
コレもまた議論のすり替えだ。ジミン党が公認候補を決めるにあたって、県の支部が引退した議員の息子を推薦してきたのを公認しないということで世襲批判をかわそうとしている。7/31のアサヒの記事

またまたコトバの定義から入るが、何年も前から問題になっている政治の世界における世襲とは、議員の子どもとか妻とか、はたまた愛人とかカクシ子とかが、なんの政治家としての能力もないのに同じ選挙区で後継ぎとして自動的に候補者に選ばれて、立候補して、まあ選ぶ選挙民もバカだというのはあるが、当選してしまうことを指す。ソノ場合、たとえば親がジミン党で突然引退して、子どもがミンシュ党から立候補して当選しても世襲であるが、一方で、かなり名前が売れている政治家のムスコとかが、親の力は借りないとか言って別の選挙区に出て当選すればそれは世襲とは言えない。カン直人家のように、親の背中を見てジブンも政治家になろうとすることまで否定すべきでないのは当然のこと。

天皇制をはじめとする血縁地縁社会に絶対的な価値を感じているニッポンの古い社会体質があってこその世襲であって、そういうものがもともとなければパッと出の驚きはあっても本人に能力がなければすぐにアブクのように消えていく。だからプロスポーツの世界に世襲はありえず、いくらミスターGとか言ってもムスコはコメディアンにしかなれない。
で、コノ青森の話はきっと裏で話がまとまっていて、公認はしないけど当選すればソレは本人の実力だから、とか言って後から公認して晴れてジミン党代議士になれますよ、というもの。その証拠にご丁寧に別に公認候補は擁立しないと言っている。世襲を制限するという話と公認するしないという話をすり替えている。こうやってすり替えれば話が通ると思っている。

なぜ世襲がよくないかということもココでハッキリさせておかなければならない。ひとことでいえば国の未来を構想して、そのために必要なことを実現していく能力がないからである。コレはもう実例を挙げればきりがない。シゴトがうまくいかないのが原因でおなかが痛くなって国会で答弁ができなくなっちゃったアベ元首相とか、かわいそうなくらい大変とか言って、それなら早く解散すればよかったのに結局何もできなかったフクダ元首相とか、ホントにジミン党で石を投げれば無能な世襲議員に当たる。
そして今のアソー総理だ。マンガばっかり読んでいて漢字が読めない、計算もできない。あのホソダ氏に言わせると、漢字を読めないとかそういうことだけを批判するのはコクミンの程度がその程度だということになる。ただ実際そういう批判をすべきでないのは、その相手がなんらかの知能的欠陥を有していて、そういうことを批判するのがキワメテ失礼にあたるような場合であって、ソレを国民の程度が低いとかいうのは、やっぱりあのホソダ幹事長ならではの相手をバカにした話だ。ちなみにこのホソダさんも親の七光りで当選したリッパな世襲議員。

ただこのホソダ的な言い方はある意味正しくて、世襲議員が多いのはコクミンの程度がその程度ということで、それはその通りだと思う。あんなコイズミのムスコが当選するようじゃ、横須賀市民の程度はその程度ということだ。
むしろココでの問題は世襲を制限すべきという議論を公認するしないという議論にすり替えるジミン党のいつものコクミンをだますようなやり方が、またか、という感じでまかり通っている、新聞も含めた程度の低い状況についてなのダ。