老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

  筆箱

2019-07-09 11:17:06 | 俳句

    

 

友人から亡き師の句集を借りた。 絶版となっている師の句が懐かしく、その句をノートに写そうとした。写し初めて、いつも使かっているボールペンでは、指が疲れて強ばる。今はコピー機も使わなく押入れに仕舞っている。出すのも面倒。

ボールペンより万年筆は疲れないことに気づき、万年筆を探す。

レアな筆箱に入れていたのを想い出し、探しあてた。 この筆箱は、30年前の物。NTTの、何かの記念に貰ったもの。企業の景品や、宣伝に使われた小物を集めている人が 何でも鑑定団 なんかに登場をする。この筆箱はきっと珍しいと思う品だ。

 

     

 

万年筆は思ったとおり、この筆箱の中にあった。インクもあった。外国製が二本と日本製の物。決して高級品ではないが、愛用をしていた。長い間使っていなかったが、すべりが良く、気のせいか力を入れずとも書きやすい。200句くらい書き写し終えた。

 

     ☆     笹鳴や万年筆が見つからぬ     川崎展宏

     ☆     万年筆の中に泉やさくらの芽     正木ゆう子

 

     ☆     筆箱に芋虫を入れ登校す     山崎祐子

 

     ✍     背ナで鳴る筆箱もうすぐ夏休み

 

 

コメント (2)
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