友人から亡き師の句集を借りた。 絶版となっている師の句が懐かしく、その句をノートに写そうとした。写し初めて、いつも使かっているボールペンでは、指が疲れて強ばる。今はコピー機も使わなく押入れに仕舞っている。出すのも面倒。
ボールペンより万年筆は疲れないことに気づき、万年筆を探す。
レアな筆箱に入れていたのを想い出し、探しあてた。 この筆箱は、30年前の物。NTTの、何かの記念に貰ったもの。企業の景品や、宣伝に使われた小物を集めている人が 何でも鑑定団 なんかに登場をする。この筆箱はきっと珍しいと思う品だ。
万年筆は思ったとおり、この筆箱の中にあった。インクもあった。外国製が二本と日本製の物。決して高級品ではないが、愛用をしていた。長い間使っていなかったが、すべりが良く、気のせいか力を入れずとも書きやすい。200句くらい書き写し終えた。
☆ 笹鳴や万年筆が見つからぬ 川崎展宏
☆ 万年筆の中に泉やさくらの芽 正木ゆう子
☆ 筆箱に芋虫を入れ登校す 山崎祐子
✍ 背ナで鳴る筆箱もうすぐ夏休み