老人雑記

生活の中で気づいた浮世の事

洋服考  

2024-07-28 23:20:39 | 老人日記
       

明日あたり仕上がるだろう。
アッパッパと言えばアッパッパだけれど、サマードレスと言うと、少し綺麗に聞こえる。

何日かけて、ここまで縫った?
生地を買って、截つまでに一週間以上もかかった。
暑いから、ブラウスとパンツより、ワンピース型の服が涼しい。
綿ローンの涼しそうな生地を選んで買った。
簡単なスタイルだけど、試着をしてみたところ、ばっしり。

ミシンを置いてある北むきの窓辺の部屋は午前中は涼しい。
今日は襟ぐりを縫った。
それで午前は終わり。疲れた。
明日は仕上げなければ着る季間が無くなってしまう。

買えば店には沢山商品が並んでいるが、帯に短し襷に長しで、気にいった品は無い。

今年、デパートで買ったワンピース。
家事をするには勿体ない品。
外出用にしている。
最近、このワンピースで出かけたことがあった。
一緒に行っていた、息子が
「お母さん、受付の人が綺麗なお母さんですねと言ってくれたよ」
と、帰りの車の中で言った。

マスクをし、帽子をかぶり重装備をしているから、ちっとも綺麗じゃないので、洋服を褒めてくれたのだろう。
劣等感のある顔だから、せめて馬子にも衣装で七難を隠しているのだ。

老人になると、素顔を晒すのは恥ずかしい。
髪は真っ白、口元はしわくちゃ、目は小さくなり、マスクで顔を隠しているおかげで、老人臭さを退けている。

せめて、洋服だけは、小ましな物を着てお茶を濁している。
少し、努力をしてお洒落を心がけてはいるのだ。

買えばお金が高いから、自分で縫って良い服と見せかている。
まあ、世界に一つしか無い服には違いないが。











しりとり俳句から
    
    @    夕焼け雲早く下ろう恐山    夕焼け
    @    水鉄砲泉の傍で作りけり     作る
    @    調子良きミシンのリズム朝涼し    涼し
    @    一声のみ犬の遠吠え夏の月    夏の月
    @    平凡な日の始まりぞ髪洗う    洗う
    @    ぽつつんと山荘の灯や夜の秋    夜の秋
    @    木の下の猫に尿をかけし蝉    蝉

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