孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

商人のため息、爆買いの終焉

2016年09月03日 | 社会観察
何ヶ月ぶりかで、地球儀を見に近くのショッピングモールに出かけた。

オモチャ売り場が以前よりコンパクトになっていたり、その分駐車場が改築されてシャレた洋品店などが増設されていたりして、少し戸惑ってしまった。

そう言えば、数ヶ月前そのショッピングモール近くのアパートに住む同僚が、大型バスが乗り付いて、中国人観光客がゾロゾロ中に入っていったという話を聞いたことがあった。



小さいとはいえ、中国路線がいくつも開通した地方空港の近くとはいえ、人口数万人の田舎街の郊外にあるショッピングモールにも支那人爆買い集団が立ち寄るようになったのか・・とため息がでたものだった。

多分、そういう爆買い支那人観光客を当て込んで、売り場を増築したのだろうが、その目論見はどうやら空振りに終わったようだ。



理由は、支那共産党政権が、低迷する国内消費のテコ入れ目的で、支那人旅行者が外国で購入し、国内に持ち込む物品への関税を引き上げたからだった。

これと同時期に、円高と人民元安が進行したため、支那人旅行者たちにとって、日本での商品購入(=特に高額商品の購入)はお買い得ではなくなり、結果的に、日本の高級デパートが「閑古鳥」状態になっているという。ここ、静岡の片田舎だけではない現象だったのだ。

当時の異様な爆買いぶりを目にすれば、もっと売り場を拡張したり、免税品専門のビルを新築したりしたくなるのも無理はなかったろう。

何せ、地方空港の小さな土産物売り場の棚にも電気炊飯器が何台も並んでいたのである。搭乗口近くの売店横には、静岡の空港だというのに、北海道のお土産、「じゃがポックル」や「白い恋人」が高く積まれて売られていたものだ。

儲かるものなら何でも売る、買ってくれる人が最高の客だ、そしてお客様は神様なのだ、と考えるのがごく普通の商人(あきんど)なのだろう。根性は極めて卑しい。

当時、こんな異常な事態は長く続くわけがない、と経済評論家に言われるまでもなく、ちょっとまともな人間ならば誰でも予想できたことだと思うが、隣のお爺さんたちが金銀財宝を手にすれば、欲張り爺さんならずとも、「俺も、わしも・・」と考えるのは、御伽噺の世界を絵に描いたようなものだった。

お陰で、今日の銀座の老舗デパートの拡張整備した高級品売り場など閑古鳥が鳴いているそうだ。客の数より店員の数の方が多いという。



更に悪いことに、店員に支那語を話す女性を多数雇ったため、日本人のお客さんが何かを訪ねても、応対はぶっきら棒で、礼儀知らず。日本のお得意さんたちが銀座の老舗デパートから遠ざかっているらしい。

訪日観光客の数が何万人に増えた、経済効果は何億円だ、と煽り立てる側は良かれと思ってやっているのだろうが、観光地の良識ある人たちは、どこかに不安を抱えていたのではないだろうか。

地方の観光地に出かけてみようかと思っても、一方で「でも、支那人がウジャウジャいるんだろうなあ・・。」とつい考えてしまい、「や~~めた」と思い直すのは私だけではないだろう。

 こんな光景は見たくもない

外国人観光客をもっともっと誘致して、お金を使ってもらえば、経済効果は何億円となり、関連業者は大儲け。観光立県を目指す我が県も、積極的に投資していく・・・などと口にするトップがいる。

こういう単純な考えを鵜呑みにしていると、県民がみんな節操のない、金儲けだけを考える商人(あきんど)だらけになり、それま培ってきた地方文化や景観をぶち壊し、取り返しのつかない結果を招くことになりかねない。

 来るなとは言わないが・・

小さな地方空港に、モスレムのためだけの礼拝所を設け、彼ら専用の食材を用意したレストランを併設するのも結構だろうが、それよりも先にすることがあるのではないか。物事には優先順位というものがあるだろう。

 特定宗教のための施設ですね

悪くはないことだから、反対しなくても・・・と言うだろうが、私はどうしても賛成する気になれない。これは損得勘定ではなく、私の直感なのである。


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