孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

想像力を刺激する言語

2016年09月03日 | 社会観察
仕事中に、廻ってきた資料を見ていると、取引先の担当者から送られてきたメールのコピーが貼付されていた。

内容を確認し終えて、送信者の名前を見ると『樹神』という方だった。

『樹木』の『神様』か・・・。何と読むのだろうか、などと思いながらメールアドレスをみると、Kotamaとあった。

樹神と書いて、「こたま」と読むのか・・・。



「こたま」、樹の神、とくれば、連想するのは「こだま」ではないか。

山に向って、「ヤッホー!」と叫ぶと「ヤッホー・・ヤッホー・・・」と声が返ってくるアレである。馴染みの漢字は、「木霊」と書く。「木魂」とも書くようだ。

木に宿る精霊、とか木の魂という意味であるのは、字を見ればすぐ分かる。



なじみある名前は「やまびこ」で、小学校の遠足で里山に登ったときなど、みんなで声をからしたものだった。

前に富士登山をしたときに、途中の山小屋の休憩所で一生懸命大声を出していた子供がいて、休憩中の登山者達はみんなニコニコして眺めていたのが面白かった。

富士山で叫んでも、反響する山がないのでやまびこは返ってこないのだ。

英語では「エコー(echo)」と言うが、その意味を調べてみると、「エコーとは、音の反響で、発してから少し間をおいて聞き手の耳に到達する現象。その間は、聞き手と反響する位置との距離による」と説明されていた。その通りだが、何とも味気ない説明だこと。


日本語は、漢字とひらがなとカタカナから成り立っている言葉だが、この言葉を通して我々日本人は、豊かな感受性を醸成されることになる。

仕事中に、チラッと見た極めて日本人らしい名前だが、私の想像力をチクリと刺激していい気分にしてくれたのだった。



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