孫ふたり、還暦過ぎたら、五十肩

最近、妻や愚息たちから「もう、その話前に聞いたよ。」って言われる回数が増えてきました。ブログを始めようと思った動機です。

売れればいいんだ、売れれば。

2016年06月22日 | 社会観察
昨年の秋、台湾に行く際に利用した近くのローカル空港の売店の片隅に、電気炊飯器が数種類棚に並んでいるのを見つけた。



あるはずもないところで、あるはずもない物を目にすると、一瞬体が固まってしまうものだが、この頃は支那の観光客の爆買いのニュースが何度も報道されていたので、すぐにこれらの炊飯器は支那人たちをターゲットにしているんだな、と理解できたものだった。

友人達との飲み会でこの話をしたら、「ホントですか?!」と大笑いしてバカ受けしたものだった。

そして、先週の台湾旅行でのことだった。時間がなかったので、ロビーの売店を見て廻ることは出来なかったが、搭乗口に入ってから時間があったので、売店で機内に持ち込む飲み物を購入したついでに、どんなものが売られているか眺める時間があった。

 北海道の「白い恋人」

いまだに人気は根強い「白い恋人」は、北海道のお土産である。4~5年前カミさんと流氷を見に北海道旅行をしたときは、「白い恋人」が品薄のため、同行した観光客達はドライブインだろうが、ホテルの売店だろうが、売っていればその都度買っていたものだった。



じゃがポックルは、今月初めに職場で配られたので私も食べたばかりだった。職場結婚したカップルが、新婚旅行に行った北海道のお土産だったようで、おいしくいただいた。

歯ごたえのあるお菓子で、いくら食べても後を引くおいしさである。

なぜか、私のビジネスバッグにはこの「じゃがポックル」のキーホルダーが付いているのだが、どこで買ったのかすでに記憶に無い。

これらの人気ある北海道土産も、多分支那人観光客目当てで並んでいるのだろうが、静岡の空港で、これぞ北海道土産というお菓子が売られているのを目にすると、なんとなく、違和感が鬱積してきて胸焼けしたような気分になった。

よく言えば、「商魂たくましい」のだろうが、私はどちらかと言うと、醜い「商人(あきんど)魂」という言葉がぴったりする感じを持った。

あまりにも、さもしい根性ではないか。

何も、北海道のお土産を茶畑の真ん中にある静岡空港で売らなくてもいいだろうに。

売れそうなものなら、何でも並べろ。こういう根性は「サービス精神」というよりは、「卑しいあきんど魂」という方が適している気がする。

何でもかんでも、経済効果を口にするのが流行りのようだが、そのために日本人の心から「節操」というものが溶け出していくようで、私は悲しくなるのである。


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