京劇を初めて観たのは昨年の5月だった。
その時の演目も確か、白蛇伝「金山寺」だったと記憶する。今回も同じ「白蛇伝」だったが場面が少し違っていて、また役者も前とは違っていたので、飽きることはなかった。
観客も昨年より多くて、席は8割ほどが埋まっていた。そのうちの3割くらいは南朝鮮からの観光客のようで、台湾への支那人観光客が激減した分、日本人観光客と南朝鮮からの旅行客が増えた、という噂は本当なのかもしれない。

年に3度も京劇を観ると、演技を見る目も次第に肥えてきて、京劇特有の見えを切るときのタイミングやその目つきなどの上手い・下手が分かってきたような気がする。
今回、白蛇と青蛇を演じた女優二人は、殺陣は上手だったが、随所に見せる見えを切る仕草は、何か物足らなくて残念であった。

その点、男優は激しい殺陣といい、見えの切り方といい抜群の出来だったと思う。槍や旗を振り回す殺陣は、他の演者との絡みが難しそうだが、今回も迫力満点であった。

フィナーレはいつも全員勢ぞろいで挨拶をする。約1時間の京劇は、日本円で約1,700円。
日本の歌舞伎もこのくらいで観ることができればと思うが、もう我々には手の届かない、庶民の娯楽とはとても呼べない芸術になってしまったようだ。
非常に残念である。
その時の演目も確か、白蛇伝「金山寺」だったと記憶する。今回も同じ「白蛇伝」だったが場面が少し違っていて、また役者も前とは違っていたので、飽きることはなかった。
観客も昨年より多くて、席は8割ほどが埋まっていた。そのうちの3割くらいは南朝鮮からの観光客のようで、台湾への支那人観光客が激減した分、日本人観光客と南朝鮮からの旅行客が増えた、という噂は本当なのかもしれない。

年に3度も京劇を観ると、演技を見る目も次第に肥えてきて、京劇特有の見えを切るときのタイミングやその目つきなどの上手い・下手が分かってきたような気がする。
今回、白蛇と青蛇を演じた女優二人は、殺陣は上手だったが、随所に見せる見えを切る仕草は、何か物足らなくて残念であった。

その点、男優は激しい殺陣といい、見えの切り方といい抜群の出来だったと思う。槍や旗を振り回す殺陣は、他の演者との絡みが難しそうだが、今回も迫力満点であった。

フィナーレはいつも全員勢ぞろいで挨拶をする。約1時間の京劇は、日本円で約1,700円。
日本の歌舞伎もこのくらいで観ることができればと思うが、もう我々には手の届かない、庶民の娯楽とはとても呼べない芸術になってしまったようだ。
非常に残念である。