蜂の巣ハート part Ⅱ

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パーソナル・ソング

2017-04-22 22:01:45 | 音楽
音楽評論家の湯川れい子さんという方がいらっしゃいます。
もうかなりの高齢ですが、その方のエッセイに興味深いことが書いてありました。

今、湯川氏は音楽療法で寝たきりの人を減らす活動をされているそうですが

曰く、「パーソナル・ソング」(2014年)という映画があると。
それは認知症患者に、その人が十代前半で夢中になっていた音楽を聞かせると
目覚ましい回復を見せる、そんな様々なケースを追ったドキュメンタリーでして
その音楽をパーソナル・ソングと呼ぶそうです。

同じ音楽でも十代前半で聴いたというのがポイントで
自分の子供のことを忘れても、十代前半で聴いた歌は覚えている。
結婚や出産より以前の記憶を残す、脳の深いところにパーソナル・ソングがあるそうです。
が、戦争中に思春期を過ごした人たちにはパーソナル・ソングがないらしい。
悲しいかな、戦争が音楽を奪ってしまったということです。
パーソナル・ソングを持っていることはとても重要で素晴らしいこと。
自分が本当に好きな音楽を大切にしてほしいと湯川氏は締めくくっております。


私が十代前半のとき夢中で聴いた歌と言うと、ジュリーなんですよね。
またはちょっとだけQueenか。
今ではすっかりご無沙汰ですが…私が認知症になったとき、
本当にジュリーの歌で脳が活性化されるのでしょうか。
楽しみです。(自分では分からないだろうけど)
まあ、自分が寝たきりになったり、老人施設に入っていて意思表示ができない状態のとき、
入居者みんな集められてTVを観たり、おやつを食べたり
童謡のような歌を歌ったり手拍子したり…は性に合わないから
一人ベッドに寝かせたままでいいから、一日ストーンズの曲を流して欲しいと。
そう家族に頼んであるのですが。(笑)
実現するかどうか、はなはだ疑問だ。

一方で、うちの婆様ですが
年末から意識が戻らなくなって今も入院しています。
でも耳は聞こえているんじゃないかと、そんな気がするんです。
語りかけに何らかの反応がたまにあるんです。
そんな婆様に音楽を聞かせたらいいんじゃないか。
でもどんな音楽がいいのか分からない。
十代前半で何を聴いたのかなんて分からない。
趣味で音楽…ないだろうなあ。カラオケも無縁だったし。
まあ十代のじゃなくても、音楽で意識が戻ったらすごいことだと思う。
戻るかも知れないよ?

そんな話と希望をダンナに振ってみたけど
「相部屋の病室で音楽は迷惑だし」などと最初から逃げ腰。
ヘッドホンがあるじゃないか、と返すと
「ヴォリュームの加減が分からないし」
やる気なしね。(ちーーん)

貴方の親ですから、好きにしてちょんまげ。
とは、口に出さなかったけど。

自分の親のためであっても
とにかく奇抜な行動を起こすのが大嫌いなダンナなのです。
人目を異常に気にする人。(1150のバイクは?)

私のためにストーンズを流すなんてこと絶対ナイだろう。

ならばジュリーでお願いします(笑)







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