蜂の巣ハート part Ⅱ

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成人式と振袖(懐古)

2020-01-15 18:50:37 | 日記
先日から各地の成人式のニュースが流れましたが
ネットで見た、ある小さな村の成人式は男子も女子も黒や紺のスーツでの参加だったいう
記事がとても印象的でした。
なぜなら私自身が参加した成人式と趣旨がよく似ていたから。
おかげであれこれ思い出が蘇りました。
と言っても私が成人式を迎えたのはもう何十年も前のことですが。

我が町(生まれてからずっと同じ町に住んでいます)は
成人式で振袖を着ることを禁じられていました。
確たる条例があったわけではないと思います。
かと言って不文律というほど曖昧なものでもなく。
過剰に華美になることへの戒めとして禁止していた。
と、私は記憶しております。
なので男子も女子もスーツやジャケットなどを着て式に参加しました。
それが当たり前だと思っていました。
着付けやセットの面倒な準備は要らないし、式が終わればそのまま飲食店へGO!
今思えば気楽なものでした。

それでも振袖を作ること自体は禁じられていませんでしたから
それなりの年齢になれば多くの女子は振袖を所有していましたね。
振袖は未婚女性の礼装ですから、友人の結婚式、お茶を習っていれば初釜の席等々
振袖を着る機会は結構ありました。

しかし私は振袖を持っておりません。
親から振袖どうする云々の話があった時、私は某短期大学に通っていました。
そこでは夏休みの間、ハワイの分校で行う夏期セミナーというものがありました。
参加は希望者のみですが、最も厳しい教授の後期単位を修得できる上、
セミナーの後はアメリカ本土で観光という美味しい企画もあり。
だから私は「振袖は要らない。そのかわりセミナーのお金を出して欲しい」と。
夏期セミナーと振袖、どっちが高かったのかわかんないけど
貯めてたバイト代もつぎ込んでハワイへ飛んだのでした(笑)

そういうわけで
私は一度も振袖というものを着たことがありません。
無くて不便とか肩身が狭いとか感じたことも一切なかったです。
振袖だけが着物ではないですし、着る機会は多々ありました。
着付けだって自分でできます。(自慢)
ちなみに3歳違いの妹も振袖を持っていません。理由は定かではないけど(笑)
私の結婚式では親戚の叔母さんの振袖を借りて着ていました。
それで事足りたのです。成人式では何をかいわんや。

それでもいつの頃からか、我が町でも成人式での振袖が解禁となりました。
何やら呉服屋さんの反発があったそうで。そりゃそうだろう。
今では一年前の成人の日に振袖をレンタル予約しないといい物がなくなるそうです。

一方、全国的には一周回ったという感じで親が着ていた振袖を娘が着て
成人式に出向くというのが流行りだしているそう。
親の世代はバブル期だったので高級品が多いらしい(笑)
そして色や柄も格調高く優美。
昨今のレンタル品のけばけばしさとは程遠い。
そういうのがかえって今の若い子には新鮮に映るらしい。
とてもいいことだと思いますよ。
私は持ってないので娘に着せてやれませんでしたが
そういうことができる親子がとても羨ましいです。
ま、そもそもうちの娘は成人式に行ってませんからね。オーマイガッ
でも私に振袖があればまた違ったのかも知れない。などと。

後日親戚から振袖一式を借りて写真撮影だけしましたけどね。
本人も満足の二十歳の記念。って何年前の話だ…
  ↓





蛇足ですが
今年の成人式で花魁に扮する女子がいたとか。
嘆かわしいです。
20年間、何をどう学んだらそうなるかな。。
そしてなぜ誰も止めないんだ??