蜂の巣ハート part Ⅱ

日々の日記を時々更新します

台風12号 Talas

2011-09-06 07:27:59 | 日記
今回の台風による甚大な被害。
いまだ全貌が明らかになっていません。

和歌山県民である私は今回の台風を記憶に刻むべく
今日のブログを書くことにしました。

台風がまだ日本のはるか南に位置していた9月1日、
群馬や埼玉で記録的な雨が降りました。
これは台風がもたらした南からの湿った空気が
北関東の山々にぶち当たり、その上空で雨雲を発生させたからだと
伝えられていました。

それなら、紀伊山地もそれと同じことが起こるのでは?

そんな悪い予感は的中。

当初台風の中心が紀伊半島の真ん中を通る予想だったのが
進路がすこしずつ西にずれ、四国を縦断することに。
これにより紀伊半島は、風雨の影響が大きくなる東側の暴風域にすっぽり入り
反時計回りに入ってくる湿った風は
軒並み紀伊山地に吹きつけたわけです。
おまけに台風の速度が時速10~15㎞と自転車並み。
結果、雨は延々紀伊山地の南東側に降り続けることになりました。

私の住む町はその反対側にあり、幸い雨も風も大したことがなく
被害もほとんどありませんでした。
紀伊山地が盾となったおかげで守られたのです。
その分、南東側はひどいことに…
かつて新宮市の住民だった私にとって
新宮とその周辺の市町村、
このたびの台風情報で頻繁に名前があがる
奈良県と三重県の町村もなじみの深い場所です。
他人事とは思えない。
3日間テレビに釘づけでした。

台風の進路もさることながら
どんどん記録更新される各観測地点の1時間の雨量、24時間の雨量、
降り始めからの雨量等々信じれない異常な数値の羅列です。
上北山村の赤い棒グラフには寒気がして怖かった。
今回の雨、相当ヤバくないですか???

ようやく台風が過ぎ去って
テレビに映し出される被害地域の映像の数々は…
自分がかつて何度も往来した道路がなくなってる。
どこが本来の川なのかわからない。
緑の山が崩落して赤い土がむき出しになってる。
茶色の水の中の町。
世界遺産の那智大社が、朱色の本殿が土砂に埋まってる。
ほとんどヘリコプターからの映像です。
現地に足を踏み入れるところまでなかなか行かない。

涙が出てくるわ…

行方不明者の捜索や孤立している人々の救助は
相当難航しているようです。
今日からしばらく天気がいいのがせめてもの救いでしょうか。
ライフラインも早く復旧されますように。


蛇足ですが
この台風のアジア名、Talasとはなんぞや、と調べてみると
Talasはフィリピンの言葉で「鋭さ」という意味だそうで。

怖いですね…どうしてそんな命名をしたのか、
誰が考えたのか、すごい台風だって始めからわかっていたのでしょうか??

そんなことを考えた私はド素人。

以下、検索した結果の受け売りですが

台風にアジア名を付けるようになったのは2000年からで
アジアの15カ国が参加して名づけをやっているそうです。
順番に当番の国の言葉で、主に自然に関連した名前が140個用意されているそう。
そして台風が発生するたびに一個ずつ割り振られて行くのです。
140個全部終わるとまた1個目から繰り返すらしい。
今は2周目でTalasは140番中の122番目になります。

さらに
特に記録に残る台風であった時は、その後同じ名前を
使わないことになっているそうです。
つまり永久欠番。

記録を塗り替える雨量を観測した
Talasはそれに当てはまるのではないか。

私は勝手にそう思っています。


ちなみに今回よりもっと被害の大きかった2004年の台風23号(Tokage)。
雨より風が凄かったようですが永久欠番にはなっていません…