気分転換

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日常を気楽に綴っています。

八田与一記念公園や烏山頭ダムなど

2023年07月28日 | 台湾

毎日暑くて汗だくな日々を過ごしています。

涼しいエアコンの効いた部屋で1日中過ごしたい所ですが
お店の他にも何かと用事があり涼んでいられません。

    

4年ぶりに訪れた台湾の記録を
早く残しておかないと忘れてしまいそうです。

台湾に行き始めた頃に知った「八田与一さん」

台南地方をダムや水路の建設により
台湾最大の穀倉地帯を作り上げた偉大な日本人です。

数年前に記念公園が整備され観光しやすくなったようです。

訪れる日本人観光客も多く、
行かれた方のブログなどを拝見すると交通の便が余り良くなくて、
今まで高齢者?二人で自力で行くのを躊躇っていました。

今回は下調べをじっくりしてたどり着きました。

暑い季節なので最寄の「隆田駅」からはタクシーをチャーター。

運転手さんも慣れたものスマホの画面に日本語で「2時間1000元」
と書かれています。「OK!」

さあ!出発です。

と言っても言葉は通じません。

でも大丈夫、行先は決まっていますから・・・

運転手さんの喋れる日本語は
「堤防、マンゴー、れんぶ、ダム、水路」の5個でした。

堤防が見えると「堤防~」と教えてくれます。

記念公園の入り口では運転手さんたちの秘密?のマンゴーがあります。

熟しきった甘いのを頂きました。

「マンゴーどうぞ食べて」と言ったのだと思いますが
マンゴーしか聞き取れませんでした。

二期作の稲の刈り取りが始まり一部には水を貼り池のような田んぼがあったので
「あれはレンコンですか?」と聞いた所「違う・・・」

どうやらこれのようです。「菱の実」

これは2014年に行った時に食べました。

初めて見てインパクトが強く、日本には無い?ので
バイキンマンのような面白い形を良く覚えています。
その時買った屋台には「焼土豆」と書かれていたようです。
(過去ブログから)

栗のようで、豆のようでホクホクでとっても美味しかった。

最初に着いたのは・・・

この中にはダム建設の歴史が映像で見られ
年表などから時代背景なども分かる展示がありました。

稲作や菱の実などの作物の説明など

外にはダムから水を送った旧送水口があります。

ダム放流の際には非常に激しい勢いで水が噴き出す事から「珊瑚飛瀑」と呼ばれています。

ここは悲しい出来事があった場所です。

このダムを建設した八田技師は太平洋戦争に徴用され船でフィリピンに向かう途中
1942年アメリカの潜水艦に撃沈されこの世を去りました。
そして1945年妻は夫が心血を注いだダムの放水口に身を投げて後を追いました。
まだ45歳でした。

虹の吊橋に行ってみます。

吊橋の下は溢洪道となっていてダムが溢れる時には事前にこちらから
水を逃がす水路になっています。

場所場所で運転手さんが「ハイ、そこに並んで立って」と多分・・・
スマホのシャッターを押してくれます。

余り写りたくないのですが・・・

 

次に烏山頭ダムサイトへ移動します。

1920年から1930年までの10年間をかけて竣工されました。

観光の遊覧船もありますがこの時期殆ど観光客はいないので停泊したままのようでした。

上空から見ると緑色の珊瑚の様に見える事から「珊瑚譚」と呼ばれています。

とっても美しいダムです。

 

暑くなければこんなに見所があるようです。

良い季節にタクシーではなく歩いてのんびり散策するのも楽しいと思います。

運転手さんが夫に「ここに座って~足を組んで手はこうにして~」と多分・・・
ポーズをつけさせました。

これって・・・

次に行った銅像のポーズ?だったのでしょうか~

いよいよガイドブックやネットで沢山見た八田さんの銅像の所へ案内して貰います。

 

見えました。

八田技師の偉大な功績を称えるためにパートナーたちと現地の農民が出資して
この銅像を鋳造したのだそうです。
ダムの一番高い所で八田技師が一生をかけて成し遂げた
ダムのきれいな景色が眺める事が出来る場所に置かれました。

(数年前にこの銅像が壊されるという残念な出来事もありましたが
現在は再建されていました)

後ろにはご夫妻のお墓があります。

日本式の墓石ですね。

 

次に案内して頂いたのは・・・

日本からダム建設のために行っていた方が住んでいた宿舎が
一部整備されて記念公園になっています。

そこには八田邸、市川邸、田中邸、赤堀邸、阿部邸、と名付けられ
再現されています。

当時の雰囲気が感じられます。

市川邸はラーメン屋さんに・・・

残念ながら、この日は「本日休業」

 

ご家族は二男6女。

ご両親は残念ながら若くして亡くなられました。
お子様たちは苦労もあったと思いますが
それぞれに皆立派に成長されたようです。

お孫さんが現在日台の懸け橋として活動されている方もいるようです。

裏庭には奥様の像。

ここを最後にタクシーは隆田駅に戻ります。

2時間1000元の契約ですが暑くてのんびり散策も出来ないので
結局1時間半くらいで戻りました。

時間は短くても最初の契約通りの料金です。
まあこれは仕方ないですね。

春には桜が咲く桜並木や建設の際に使われた蒸気機関車など
まだ見所はありそうですが今回やっと行けたのでこれで満足です。

隆田駅からは電車で7駅の台南駅まで移動しました。