日本ではあまり知られていませんが、
台湾では教科書に載ったりアニメ化されたり映画にもなったりした
有名で最も尊敬されているという日本人の方がいます。
その人は八田與一さん(常用漢字では与一さん)(明治19年∼昭和17年)
日本の水利技術者で台湾南部の不毛の土地にダムや巨大水路網を設計建設し
台湾の農業開発に大きく貢献された人です。
戦前の台湾で10年もの年月をかけて作った東洋一の烏山頭ダム。
現在はそのダムと周辺が整備され記念公園として観光地にもなっています。
多くの日本人も訪れているようですが交通の便が余り良くなく
鉄道やバスをを乗り継いで行かなくてはなりません。
前から一度は行ってみたかったのですが中々機会がなく
今回やっと行くことができました。
行き方や時間を綿密に調べ、行かれた方のブログから
暑さに耐えられて楽に回れる最寄り駅で
タクシーをチャーターする方法に決めて出発しました。
行きは特急自強号から在来線に乗り換えて約4時間の鉄道旅、
帰りは新幹線から在来線に乗り換えて帰りました。
ツアーでの台湾旅行では必要ありませんが個人旅行で
鉄道を利用するのに便利なのが「悠游カード」
(発音は正しくないかもしれませんが、「ゆうゆうカード」と言っています)
日本の「Suica」と同じで駅やコンビニで買えます。
改札でタッチして入れるので自販機で切符を買わなくても良いのが楽です。
今回は在来線に乗る時に使いました。
今回の行先は台南にある烏山頭ダム。
赤丸の所です。
7:55発の特急で乗換駅の嘉義駅まで2時間15分あるので座席指定を取りました。
目的地の隆田駅は乗り換えてそこから7駅目です。
お天気で暑そうです。が・・・いざ出発。
座席の間隔が広くて楽です。
台湾には島の真ん中に山が連なっています。
阿里山山脈(最高峰2663m)を構成する山々は23、どれも2000mを越える山々です。
上の地図の右側でくねくねし巻いている路線図がありますが
阿里山森林鉄道です。
日本統治時代に1906年から工事が始まった森林開発のための鉄道でしたが
今では世界中から人の集まる観光地となっているようです。
次にチャンスがあったら是非行ってみたい場所です。
でも驚くことに台湾には富士山よりも高い
玉山(3952m)が中央部に聳えています。
明治天皇が名付けた当時は「新高山」と呼ばれていました。
「ニイタカヤマノボレ」の暗号文は有名です。
そんな山々を電車の中から眺めながら南下していきます。
車窓の景色も田んぼの稲の色が段々と変わって
台南に近づくと1度目の刈り取りが進んでいました。
(台湾は2期作なのでもう一度田植えがあります)
地平線からどんどん湧いて来るような雲でした。
嘉義駅で特急から在来線に乗換えます。
在来線の中は広々。
自転車も一緒に乗せるためのようです。
ホームを自転車を転がしながら歩いている人を見ました。
ここから7駅目。
平日の昼なので空いています。
楕円の窓から景色を楽しみながらのんびりした鉄道旅です。
中学と書かれていました。
台湾はお寺と学校(教育施設)はとても立派です。
車内の座席の配列はこんなです。
優先席は赤、日本のような仕切りが無いので解放感はありますが
横向きの方が目の前に居るのはちょっと違和感。
目的地の隆田駅に到着しました。
景色を見ながらの鉄道旅は中々良かったです。
因みに・・・台湾でもマスクは個人の自由意志となっていますが
電車内での使用率は100%。
日本よりも外している方が少ないです。
駅前からは公共交通機関を使うとバス路線しかありません。
バスを乗りこなすにはハードルが高いので今回はタクシーを利用します。
今は観光シーズンではないので運転手さんたちが暇そうにたむろしていました。
日本人観光客には慣れています。
スマホの画面に日本語で「2時間1000元」
と書き込まれているのを提示されました。
「OK~」
調べて行ったのは90分800元が相場という事でしたが
そんなにボッてもいないのでお願いしました。
次回に続きます。